今、あなたにこの一冊 2024年11月

今の季節にオススメの絵本。今回はすべて新刊です!

 

雪の中でもみんな元気!

絵本/2〜3歳から

ぞうくんのおおゆきさんぽ

なかのひろたか 作・絵

福音館書店 ¥1000

人気シリーズ第4作。今日は大雪。でも、ぞうくんはお散歩に。歩いているうちに背中にどんどん雪が積もっていき、その雪を友だちに見せに行くことに。まずはかばくん、そしてわにくん、かめくんとお馴染みのお友だちが次々登場します。そして最後はやっぱり…。

ほしじいたけ夫妻またまた大活躍

絵本/4〜5歳から

ほしじいたけとほしばあたけ

まぼろしのいずみ

石川基子 作・絵

講談社 ¥1500

ほしじいたけたちが暮らすほだぎの里の川にきのこの子どもが流されてきました。ハナちゃんと名乗るその子を背負い、送り届けようと川を遡り、ようやくたどりついたのは霧に包まれたふしぎな場所。そこにはまぼろしの泉があり、ほしじいたけたちはその泉の水を飲み…。石川さんのサイン会(12/22)があります。


今、あなたにこの一冊 2024年10月

もーさんは勉強中だったけど…

絵本/4〜5歳から

おいものもーさん

岡田よしたか 作・絵

ブロンズ新社 ¥980

表紙をご覧ください。おいもが読書しています。そりゃ、読書の秋ですもの、おいもだって本を読みます。ん? そんなこと…。いやいや、あるんです。おいもの家に遊びに来るのはたこです。ん? 途中で出会うのはさんまのひらきに、あじのひらき! どうなってるの? いいんです。シュールな世界にどっぷりはまって笑っちゃいましょう!

駅弁買って電車で旅しよう!

絵本/4〜5歳から

えきべんとふうけい

マメイケダ 作・絵

あかね書房 ¥1400

皆さんは電車で旅行をするとき、駅弁買う派ですか? 車窓の風景を眺めてのんびり食べる駅弁は最高ですよね。この絵本では、東京を出発して西に向かいながら、いろんな駅弁が紹介されています。シウマイ弁当、チキン弁当、サンドイッチにたこつぼのお弁当。どれも美味しそう。さあ、秋の旅行シーズン、どこかへ旅に出ませんか?

森の命を育むどんぐり

絵本/5〜6歳から

どんぐり

たてのひろし 作・絵

小峰書店 ¥1800

どんぐりが枝から落ちていきます。地面に落ちても全てが芽吹くわけではありません。芽吹く前に、また運良く芽が出せても、動物や鳥、虫に食べられてしまうなど木へと成長できるのはごくわずか。そんなどんぐりたちの様子を、言葉は一切なく、精密な絵のみで描き出すこの絵本。静かなようで様々な音や匂いすら感じ取ることができそうです。

CDもぜひ聴いてください

絵本/2〜3歳から

ぶたラッパ

下田昌克 作・絵、谷川俊太郎 らっぱ

そうえん社 ¥1300

杉山店長の4枚目のCDに収録されている、子どもたちに大人気の絵本。長らく品切れでご迷惑かけておりましたが、この度復刊となりました! 3丁目のラッパっ子たちの楽しい練習風景を描いたこの絵本。言葉が楽しいし、絵も踊ってます。いっしょにラッパを吹きたくなったら、CDを聴いて歌ってください。

かぼちゃってこんな風に…

写真絵本/5〜6歳から

パンプキン

K. ロビンズ 写真&文、千葉茂樹 訳

BL出版 ¥1400

ハロウィンと言えばかぼちゃですよね。そのかぼちゃにスポットを当てている珍しい写真絵本です。春の種まきから、花が咲き、実がなってだんだん大きくなっていく様子が、写真で詳しく紹介されています。小さいかぼちゃからものすごく大きなかぼちゃ、様々あって驚きです。最後はもちろん、ジャック・オー・ランタンの登場!

五味太郎が様々な悩みを解決!

読み物/大人向け

じょうぶな頭とかしこい体になるために

五味太郎 著

ブロンズ新社 ¥1400

人には悩みがつきものです。算数が嫌い、どうして学校行かなきゃいけないの、課題図書って何?、とかもう様々。そんな悩みに五味さんがズバッとお答え。もちろんそれが正解というわけではありません。要は自分で考えることが大事、という示唆も含まれています。だから丈夫な頭を持たなくちゃ、というわけなのであります。


今、あなたにこの一冊 2024年9月

秋の夜長を楽しみましょう

絵本/4〜5歳から

チリとチリリ よるのおはなし

どい かや 作・絵

アリス館 ¥1200

ある日の夕方、森の方からお囃子の音が聞こえてくるのに気づいたチリとチリリは、自転車に乗って出かけていきました。森の入り口には黒猫のドリンクスタンドがあり…。満月の夜の不思議な冒険が始まります。お月見ドリンク、キラキラ提灯、びっくりヨーヨーなど魅力的なアイテムがいっぱいです。こんなお祭り行ってみたいな〜。

あやうし、ほしじいたけ!

絵本/4〜5歳から

ほしじいたけとほしばあたけ

じめじめ谷で ききいっぱつ

石川基子 作・絵

講談社 ¥1300

ほしじいたけは乾燥第一、と今日もひなたぼっこ。でも乾燥し過ぎて、からからになってしまい、風に吹かれてじめじめ谷まで吹き飛ばされてしまいました。そこはきのこの天敵、なめくじの暮らす場所。ほしじいたけ危うし。この危機を救うのは誰だ!

運動会は大騒動

絵本/4〜5歳から

こぶたのブルトン あきはうんどうかい

中川ひろたか 作、市居みか 絵 

アリス館 ¥1300

こぶたのブルトンは、だるまのタカサキさんとイタチのアンドレに誘われて、いろんな動物たちが集まる運動会に参加することに。玉入れ、つなひき、パン食い競争など、種目は普通だけど、トラブルメーカーのタカサキさんがいるので普通には終わりません。さて、どんなハプニングが起こるのかな? 楽しいはちゃめちゃ運動会です。

美しい月の絵本

絵本/4〜5歳から

つきはかがやく

P. ヘガティ 作、B. テッケントラップ 絵、木坂 涼 訳

ひさかたチャイルド ¥1800

月の光は、森も砂漠もジャングルの奥も等しく照らします。柔らかな月の光が動物たちにふりそそぐ様子が、優しい色合いの絵で描き出されています。穴あき仕掛けになっていて、月の大きさが変わっていく様子もわかります。夜空の月を眺めたくなります。

夕焼けは悲しいほど美しい

絵本/5〜6歳から

ゆうやけにとけていく

ザ・キャビンカンパニー 作・絵

小学館 ¥1700

陽が沈むころ、空一面の夕焼け。空気が変わり、少しひんやりとする。そんな瞬間をさまざまなシチュエーションで切り取ったこの絵本。プール、公園、街角、楽しい気持ちの人、悲しい気持ちの人。どんな人の元にも夕焼けが忍び込む。1日が終わる、やがて夜が来て…。静かな感動が心に湧き上がる絵本です。

たまには自分で作ってみる?

絵本/小学低学年から

なにができるかな?

植田まほ子 絵、ワタナベマキ 料理、駒井京子 スタイリング

主婦と生活社 ¥1400

ご飯に、鮭、梅干しに海苔、さあ何ができるかな? ページをめくると答えが出てきます。答えはおにぎり。さてお次はパン粉にひき肉、玉ねぎ。さあ何かわかりますか? クイズ形式でいろんなお料理を紹介する絵本です。最後にはレシピもついてます。この秋お料理に挑戦してみませんか?


今、あなたにこの一冊 2024年8月

夏はやっぱりかき氷でしょ!

絵本/3〜4歳から

かきごおり おまちどおさま

ふくだじゅんこ 作・絵

WAVE出版 ¥1300

しろくまのかき氷屋さんは大人気のお店です。でも、ある日、かき氷機が壊れてしまって大弱りのしろくまは、くまの大工さんに相談することにしました。くまの大工さん、あるものをしろくまに渡します。いったい何かな? 暑い夏に冷たいかき氷。あなたはどの味が好き?

浜辺は宝物がいっぱい!

写真絵本/4〜5歳から

はまべでひろったよ

池田 等、大久保茂徳 監修

ひさかたチャイルド ¥1300

夏です! 海に行く人も多いと思います。泳ぐのも楽しいけど、ちょっと浜辺を歩いてみませんか? 足元にはいろいろなものがありますよ。貝殻、シーグラス、ウニの殻、魚の骨、遠い国から流れ着いた漂着物などなどあって、拾っていると時間を忘れそうです。この夏は浜辺に宝さがしに行ってみませんか?

しろいドレスにソースが〜

絵本/3〜4歳から

おきにいりの しろいドレスをきて レストランにいきました

渡辺朋 作、高畠那生 絵 

童心社 ¥1500

女の子は白いドレスを着て家族とレストランへお食事に出かけました。頼んだのはオムライス。なんだかイヤな予感がしますよ。白いドレスにケチャップが。ががががーん! そこから擬態語で話は進んでいきます。ちょっと変わった楽しい絵本です。

こわい話で涼しくなりませんか

絵本/小学低学年から

おろしてください

有栖川有栖 作、市川友章 絵 

東 雅夫 編

岩崎書店 ¥1500

裏山を探検していて道に迷ってしまったぼくは小さな駅を見つけた。やってきた列車に乗り込んで周りを見ると、乗っているのは化け物ばかり。どうしよう、無事に帰れるのだろうか…。なんとも気味が悪く背筋がぞっとします。涼しくなれる、かな?

ロボットは涙を流しません

絵本/小学低学年から

ひとのなみだ

内田麟太郎 文、nakaban  絵

童心社 ¥1600

大統領の命令一下、戦争が始まった。でも攻撃するのはロボットだ。心を持たぬロボットが貧しい国へと攻めて行く。テレビでは、倒した敵の数が表示されるだけ。ぼくたちは倒された人たちのことは気づかぬふりをしていた。でも…。この絵本に描かれているような戦争はもう起こりつつあります。いくらロボットが戦争をしても人は殺されていく。そして悲しみは続く。戦争は悲しい…。

みんな等しく生きていい…

絵本/小学低学年から

地球に暮らす ぼくたちへ

中川ひろたか 作、松田奈那子 絵

アリス館 ¥1550

本来、人はみな平等に生きるべきなのです。この地球の上で。でも世の中にはいろいろな人がいてなかなかそうはなりません。戦争があったり、差別があったり。せっかくこの地球で同じ時を過ごすのだから、仲良く穏やかに生きていきたい…。そんな思いがこめられた絵本です。


今、あなたにこの一冊 2024年7月

さあ、空へ飛び立とう!

絵本/3〜4歳から

ひこうきにのろう

B. バートン 作・絵 、なかがわちひろ 訳

好学社 ¥1500

夏休みに飛行機に乗って旅行に行く予定のある人もいるんではないですか? この絵本は、空港に着いてから、荷物を預けたり、ロビーで待ったり、ボーディングブリッジを渡ったりする様子がシンプルだけれど丁寧にわかりやすく描かれています。空の旅のわくわく感が伝わってきます。

夜の学校へようこそ〜〜

絵本/4〜5歳から

学校ななふしぎ

斉藤 洋 作、山本 孝 絵

偕成社 ¥1200

夜の学校は怖いのです。だから決して夜の学校へ行ってはいけませんよ。もし行ったら恐ろしい目に遭います。トイレの花子さん、理科室のがいこつ、音楽室のベートーベンなどなど次々現れるおばけたち。リアルに描かれた夜の学校の風景に大人でも背筋がゾクっとします。

あなたはブームにのりますか?

絵本/小学中学年から

まるがいいっ

林 木林 作、庄野ナホコ 絵

小さい書房 ¥1800

あなたは世の中のブームに惑わされる方ですか? この絵本はそんなブームの危うさをユーモラスに描いています。丸い形のものが大流行りしたかと思うと、あっという間にそのブームは去りお次は三角ブーム。そしてその後は…。この絵本には動物しか登場しませんが、帯に書かれた「ニンゲンは考えるはずである」の言葉にぎくり!

原爆はこうして作られた

絵本/小学高学年から

この計画はひみつです

J. ウィンター 文、J. ウィンター 絵

すずき出版 ¥1500

アメリカの砂漠に、ある日たくさんの人たちがやって来ました。しかし、政府に雇われた科学者以外はここでいったい何が行われているのか全く知りませんでした。作っているものはガジェットという暗号で呼ばれていました。秘密裏に作られていたものの正体とは? 世にも恐ろしい兵器誕生の話です。

ミャンマーの少年に起きた悲劇

絵本/小学低学年から

ぼくたちのことをわすれないで

由美村嬉々 作、鈴木まもる 絵

佼成出版社 ¥1500

ロヒンギャ族は「世界で最も迫害された民族」と言われています。そのロヒンギャの少年ハールンは家族で穏やかに暮らしていました。ある日突然火事が起き、家に男が押し入って来て、そこから彼の逃亡生活が始まるのでした。何も悪いことをしていないのに逃げなくてはいけないという理不尽。でも世界中にはこんな思いをしている人たちが多数いることを忘れてはいけません。

海の子育てをのぞいてみよう!

写真絵本/4〜5歳から

うまれてくるよ海のなか

高久 至 写真、かんちくたかこ 文

アリス館 ¥1400

魚たちは海の中でどんな風に子育てしているんでしょう。卵のそばをすっと離れず見守ったり、見つからないようにしっかり隠したり、中には自分の口の中で卵を守る魚もいます。タツノオトシゴは、なんとオスのおなかの袋にメスが卵を産むんです。種によって実に様々。でもみんな懸命に子育てしているのは同じですね。


今、あなたにこの一冊 2024年6月

急がないのがいいんです

絵本/2〜3歳から

かたつむりタクシー

たむらしげる 作・絵

福音館書店 ¥900

虫の親子がおばあちゃんの家へと出かけます。途中でかたつむりタクシーに出会い、2匹は乗ることに。丘を登ったり、池の中を通ったり、雨の中タクシーはのんびり進みます。道すがらたくさんの虫や動物たちの様子も細かく描かれていて眺めているだけで楽しい気分になってきます。こんなタクシー乗ってみたいですね。タイパなんて気にせずのんびりのんびり…。

雨を楽しんじゃおう!

絵本/4〜5歳から

雨、あめ

P. スピアー 作・絵

評論社 ¥1400

さあ、雨が降ってきました。庭で遊んでいた子どもたちは急いで家の中へ。そのまま家で遊ぶのかな?と思いきや、レインコートに長靴、そして大きな黒い傘を持って外へとお出かけ。水たまりを歩いたり、くもの巣の水滴を眺めたり、泥んこになったりと大はしゃぎ。文字は一切ない絵本ですが、雨の音、子どもたちのはしゃぐ声、水の流れる音いろんな音が感じられる絵本です。

驚きの見立ての世界

写真集/小学高学年から

ミニチュア・トリップ・アラウンド・ザ・ワールド

田中達也 作

小学館 ¥2000

世界各国の有名な場所や建物を、調理器具や文具などで表現した驚きの写真集です。つまようじでドイツのケルン大聖堂、コインでドバイのブルジュハリファ、もやしでナイアガラの滝など、へえ〜と思わず声が出てしまう写真の連続です。この本で世界一周が楽しめる、まさにミニチュアトリップ本です。

根深い問題を鋭く描く

読み物/小学高学年から

むこう岸

安田夏菜 著

講談社 ¥1400

私立の有名中学に必死で勉強して入学したものの授業についていけずリタイア。公立の中学に転校した和真。交通事故で父親を亡くし、それがきっかけで精神を病んでしまった母親と幼い妹を抱えるヤングケアラーの樹希。ふとしたきっかけで知り合った二人は、互いに反発し合いながらも、少しづつ理解し合うようになります。成長しようとする二人の姿を丁寧に描いています。

ビーチコーミングが楽しくなる

図鑑/小学低学年から

くらべてわかる 貝殻

黒住耐二 文、大作晃一 写真

山と渓谷社 ¥1700

夏はやっぱり海。海へ行くと、どうしても貝殻をさがしてまうのは私だけではないはず。色、形が様々な貝殻は魅力的で、拾うと気になるのは名前ですよね。この本は種類別に細かな特徴が書いてあるので、似たようなものでも区別つけやすいです。とは言え、なかなか完璧な形の貝殻に出会うのは難しいですが…。

進化する日本酒のすべてを知る

読み物/大人向け

日本酒はおいしい

ワダヨシ、浅井直子 著

パイインターナショナル

¥2500

日本酒はお好きですか? 飲んでみたいけど、大吟醸?、純米?、山廃?、種類がいろいろあってわからない、という人も多いかも。この本は、種類、作り方、ラベルの読み方などなど、日本酒にまつわるあらゆることがイラストたっぷりでわかりやすく書かれています。これを読めばあなたも日本酒通!


今、あなたにこの一冊 2024年5月

雨の日こそ生き物観察

絵本/5〜6歳から

雨がふったらどこへいく?

G. ミューラー 作、いとうなおこ 訳

評論社 ¥1300

双子の男の子リュックとマリオンの目を通して、生き物たちが雨の日はどうしているのかを描き出した科学絵本です。どうして雨が降るのかや、絵本に出てくる植物や生き物たちの解説もついていて、親子で楽しめます。これからの雨の季節、たまには雨の日ならではの自然観察を楽しむのも一興です。

おかあさんだいすき!

絵本/小学低学年から

「ぼくのおかあさん」 2ねん1くみ すぎしたげんき

川之上英子、健 文、大島妙子 絵

アリス館 ¥1500

今日は参観日。僕はお母さんのことを書いた作文を朗読する。でもお母さんは忙しいから時間に間に合いそうにない。だから僕は作文をゆっくり読むことにした。お母さん間に合うかな? お母さんのことが大好きな気持ちを優しく描いた絵本です。

ほたるも大変なんです

かがく絵本/5〜6歳から

ほたるのよる

谷本雄治 文、サトウマサノリ 絵

文溪堂 ¥1500

もうすぐホタルの季節。暗闇に舞うホタルの光は美しいですよね。でもホタルたち、実はそんなにのどかでもないようです。幼虫の頃の棲家の川から上がり土に潜り、さなぎになって地上に出たと思ったら、クモの巣にかかったり、車のライトに幻惑されたり、なかなかハードなのです。図鑑とは違う切り口でホタルのことが学べます。

すべてに感謝の気持ちを

絵本/4〜5歳から

もったいないばあさんの おばあちゃん

真珠まりこ 作・絵

講談社 ¥1500

この絵本の主人公はもったいないばあさんのおばあちゃん。「ありがたやありがたや」が口癖。朝日にも雨にも風にも「ありがたや」と言います。人はいろいろな自然の恩恵を受けて生きているのだ、ということを忘れてはいけないと再認識させてくれる絵本です。

カエルもいろいろ くらべてみよう

図鑑/小学低学年から

くらべてわかる カエル

松橋利光 著

山と渓谷社 ¥1600

カエルの声があちこちから聞こえる季節になりました。この図鑑では、カエルの生息場所、色、卵の形、オタマジャクシ、いろいろなアプローチの仕方で身近なカエルを中心に54種類のカエルを紹介してくれています。カエル苦手〜な方もまず、この本開いてカエルについて学んでみませんか?

自然の中で無意識に学んでいること

対談集/大人向け

こどもを野に放て! AI時代に活きる知性の育て方

養老孟司、中村桂子、池澤夏樹 著

春山慶彦 編著

集英社 ¥1600

登山者用地図アプリを提供するYAMAPの創業者 春山慶彦氏と、解剖学者、生命誌研究者、小説家との対談集。テーマはずばり「自然観」。人類も生き物である以上、自然と切り離せない生活をしているわけですが、IT、AIの時代、その概念が希薄になって来てはいないだろうかという危惧があります。みなさん、子どもを野に放ちましょう。


今、あなたにこの一冊 2024年4月

さあ、究極の選択ですよ!

絵本/3〜4歳から

どっちどっち ほいくえん

ふくだのぞみ 作・絵

こぐま社 ¥1200

どっちどっち保育園はいろんなことが選べるんです。空のお散歩か海のお散歩。リンゴジュースで水遊びかカメといっしょに水遊びか。毎日カレーライスの給食か毎日アイスの給食か。自分でいろいろ選べたら楽しいですよね! あなたならどっち選びますか?

5月の空はいい気持ち〜

絵本/3〜4歳から

ワニぼうのこいのぼり

内田麟太郎 作、高畠 純 絵

文溪堂 ¥1300

ワニぼうにこいのぼりを買ってきたお父さん。気持ちよさそうに空を泳いでるこいのぼりを眺めているうちに、自分もこいのぼりになってみたくなり、なんとこいのぼり、いや、ワニのぼりに! それを見たワニぼうもワニのぼりに。そして…。なんとも大らかなユーモラスなお話です。5月5日には、高畠さんをお招きしてイベントあります!

時間より大事なこともある

絵本/5〜6歳から

じかんをまもれなかったクマのはなし

J. L フロマンタル 文、J. ジョリヴェ 絵、しみずれいな 訳

河出書房新社 ¥1720

時計を読めないクマは時間がわからず失敗ばかり。そこで人間から時計の読み方を教わることに。すると今度は時間通りに何もかもできてしまい、時間が余り出したクマはどんどんいろんなスケジュールを詰め込みすぎて、とうとう倒れてしまい…。タイパなどと言われ時間を有効に、とばかり言われますが、本当に大切なことは何かを考えさせられます。

うっかりウサギの物語

読み物/小学中学年から

イナバさん!

野見山響子 文・絵

理論社 ¥1500

イナバさんはウサギ町に住む白ウサギです。毎日電車に乗って郵便局に通勤しています。このイナバさん、なぜかトラブルを引き寄せてしまう特異体質のようで、時空を越えてしまったり、美術館の絵の中に入り込んでしまったり、自分の影に逃げられたりと散々な目に遭うのです。そんなイナバさんの日常をちょっとのぞいてみませんか?

たけのこシーズン到来です!

かがく絵本/小学低学年から

たけのこ なんのこ?

野中重之 監修、飯村茂樹、砺波周平 写真

ひさかたチャイルド ¥1300

春になると顔を出すたけのこ。煮物にしたり炊き込みご飯にしたりすると美味しいですよね。この絵本では、たけのこの成長の様子や掘る様子、どうやって増えていくのか、など様々な方向からたけのこの全てを見せてくれます。たけのこの生命力には圧倒されます。たけのこ食べてパワーをもらいましょう!

春のおいしい草見つけませんか

図鑑/小学高学年から

食べられる草ハンドブック

森 昭彦 著

自由国民社 ¥1400

さあ、春がやってきました。道端には初々しい緑色の草が。木々の芽もきれいな色で、食べて〜と言っています(ホントかな?)。でもこの本を読むと、食べられる草は春だけでなく一年中あるようです。もちろんダントツ春が多いようですが。この春はこの本片手に摘み草に出かけてみませんか? 料理法も載ってます。


今、あなたにこの一冊 2024年3月

さくらもちは退屈なんです…

絵本/4〜5歳から

さくらもちのさくらこさん

岡田よしたか 作・絵

ブロンズ新社 ¥980

さくらもちのさくらこさんはすっかり退屈していました。もう葉っぱの服もいや! お菓子の友だちが遊ぼうと誘ってくれても、そんなのつまんない!とつれない返事。とうとう外へ飛び出しふて寝をしていたさくらこさんでしたが…。さてさて、さくらこさんの機嫌は治るんでしょうか?

学校ってどんなところ?

絵本/4~5歳から

ぼくとがっこう

谷川俊太郎 文、はたこうしろう 絵

アリス館 ¥1400

家にいると僕はお母さんの子どもでいられる。でも学校に行くと僕は生徒、先生はお母さんじゃない。僕は大勢の中の一人になる。少し寂しい。でも、学校には楽しいこともある、たまに嫌なこともある。でも少しづつ僕は成長していくんだ。学校に通い始めたばかりで馴染めず不安に思っている子にぴったりです。

春の妖精たちに心が躍ります

図鑑絵本/小学低学年から

春の妖精たち

スプリング・エフェメラル

奥山多恵子 文・ 絵

福音館書店 ¥1300

春になると野山で咲き乱れるカタクリ、アズマイチゲなどはスプリングエフェメラル(春のはかない命)と呼ばれています。これらの花々の四季を通しての姿を精密な絵で描き出しています。他の花や虫たちもふんだんに描かれ、命のたくましさ、儚さを存分に感じられる一冊です。

平和な鬼ヶ島に突然現れた桃太郎

絵本/小学高学年から

芥川龍之介の桃太郎

芥川龍之介 作、寺門孝之 画

河出書房新社 ¥1800

桃太郎と言えば、鬼ヶ島へ行って鬼退治をした正義のヒーローというイメージですが、この絵本の桃太郎は違います。怠け者で、ケチというキャラクター。そして、鬼は平和を愛する生きものという設定。私たちの桃太郎像を見事に覆すお話です。まるで戦争の絶えない現代を予言するかのようなこの本に戦慄を覚えます。

イースターバニーになりたい!

読み物/小学低学年から

かあさんうさぎと 金のくつ

D. ヘイワード 作、M. フラック 絵、いしぞねりえ 訳

徳間書店 ¥1700

イースターの日に世界中の子どもたちに卵を届けるイースターバニーになれるのは5匹のうさぎだけです。21匹の子うさぎを育てている母さんうさぎのふわふわもイースターバニーになりたいのですが、周りのうさぎからは無理に決まってると言われてしまいます。アメリカで80年以上に読み継がれている物語です。

まず相手を知ることが大事

写真絵本/大人向け

ツキノワグマのすべて

小池伸介 著、澤井俊彦 写真

文一総合出版 ¥1800

ここのところツキノワグマやヒグマが人間を傷つけてしまうという不幸な事故が相次いでいます。だから、クマは恐ろしい動物、となんとなく印象付けられてしまっている気がします。でも本当はクマはとても臆病な動物なんだそうです。この本では、身体、生活、フィールドサインそして、Q&Aと四つのカテゴリーに分け、クマについて詳しく学ぶことができます。襲われない一番の方法は相手を知ることです。


今、あなたにこの一冊 2024年2月

シマエナガの魅力がいっぱい!

写真絵本/4〜5歳から

あいたいなシマエナガ

山本光一 写真

世界文化社 ¥1400

シマエナガをご存知ですか? 北海道にしかいない小さな鳥です。愛らしい姿で今人気沸騰中。グッズもいろいろ出てます。そんなシマエナガの生態を四季を通して紹介しています。愛らしい写真に詳しい解説も載っています。いつかシマエナガに会えたらいいな…。

つくしの秘密に肉薄しちゃいます   

かがく絵本/4〜5歳から

つくし

甲斐信枝 作・絵

福音館書店 ¥900

今はまだ寒いけどあと1か月くらいすれば、きっとあなたもつくしを目にするはず。春の野草として有名すぎるつくしですが、その実態はあまり知られていないかもしれません。地中深く根が張ってるとか、スギナの役割とか、つくしの秘密がばっちりわかってしまいます。つくし摘みがますます楽しくなりますよ。

バレンタインのプレゼントにいかが?

絵本/5〜6歳から

チョコレート屋のねこ

S. ステイントン 文、A. モーティマー 絵、中川千尋 訳

ほるぷ出版 ¥1400

小さな町の一軒のチョコレート屋。愛想のないおじいさんが一人で営むその店にお客はあまり来ません。チョコレートはすごく美味しいのに…。店には猫が1匹おりました。この美味しいチョコレートをなんとか皆に食べてほしい、そう思った猫が起こした行動とは? 美しい絵にうっとりしてしまう絵本です。

おひなさまだって冒険したい

絵本/4〜5歳から

ひなまつりルンルン おんなのこの日!

ますだゆうこ 作、たちもとみちこ 絵

文溪堂 ¥1400

ゆずちゃんのおうちには、すてきなおひなさまが飾られていました。ある日、家族が出かけた後、おひなさまが、「私もどこかへ行きた〜い」と言い出しました。そしてゆずちゃんの家の猫の背中に乗り、外へと出かけてしまったのですが…。おひなさまの由来や、お料理、工作なども載っています。

ひげは意外と役に立つ?

絵本/4〜5歳から

ひげおじさん

高橋潤子 文、北谷しげひさ 絵

講談社 ¥1400

「はーい、ぼくひげおじさん」。とご挨拶したと思ったら、ひげおじさんのひげが、あれ、あれ、ビヨーっと伸びていったいどうなっちゃうの? ひげおじさんが次つぎ現れて、自慢のおひげの妙技(?)を披露してくれます。なぜか癖になりそうな絵本です。

あっ!とおどろく世界の登校風景

写真絵本/小学低学年から

すごいね! みんなの通学路

R. マカーニー 文、西田佳子 訳

西村書店 ¥1500

く、自転車に乗る、バス、電車、と登校の方法は様々ありますが、この本に出てくる登校の方法には驚かされます。川に張ったロープを伝って、あるいは長いはしごを登る、自分でボートを漕ぐ、とじつに様ざま。困難な道を乗り越えて登校する子どもたちの写真から勇気をもらえる気がします。


今、あなたにこの一冊 2024年1月

笑う角には福来たる!

絵本/4〜5歳から

おふくさん

服部美法 文・絵

大日本図書 ¥1300

きさらぎさん、はづきさん、と旧暦の名前がついたおふくさんたち10人は山奥の家でにこにこと楽しく暮らしていました。ある日おふくさんたちの家に「お前たちをこわがらせてやる」と鬼がやってきました。でもおふくさんたちはへっちゃら。逆に鬼を笑わせようとにらめっこをはじめて…。

節分は鬼には災難?   

絵本/4〜5歳から

せつぶんのひの おにいっか

青山友美 作、絵

講談社 ¥1500

鬼一家はちゃっかり人間の家に居候中。でも、人間には鬼の姿は見えません。鬼たちは同じように朝起きて、ご飯食べて、と人間と同じように行動しています。そんなある日、人間のお母さんが「明日は節分ね」と。さあ、大変!鬼一家はいったいどうするのかな? 鬼目線の節分絵本です。

落とした手袋がおもわぬところで

絵本/5〜6歳から

あかいてぶくろ

林 木林 文、岡田千晶 絵

小峰書店 ¥1600

ある日、女の子が赤い手袋を片方なくしてしまいます。するとキツネがそれを見つけ、木の枝に掛けておきました。それをウサギのお母さんが見つけ、子どもたちの帽子にしましたが、野ネズミの兄弟に取られてしまい…。次つぎと持ち主が変わる手袋、最後に手にしたのは? 白い雪の中、赤い手袋の暖かさが伝わってくる絵本です。

北海道の冬景色が楽しめる絵本 ★新刊

絵本/5〜6歳から

ふゆのあとには はるがきます

石井睦美 文、あべ弘士 絵

アリス館 ¥1500

北国に初雪が降りました。雪はあっという間に積もり、長い長い冬が始まります。子どもたちは雪合戦やそり遊びに夢中。片や大人たちは雪かきに悪戦苦闘。そして、動物たちも冬眠したり、雪の中で必死に餌を探したりとさまざま。そしてある日陽の光に温かさを感じます。雪国の冬を躍動感溢れる絵で描き出します。

高山の哲学者の正体は? ★新刊

写真絵本/小学低学年から

エゾナキウサギ

佐藤 圭 写真、文

文一総合出版 ¥2000

北海道の山に暮らすエゾナキウサギ。一見ネズミのようなこの生物、氷河期の生き残りと言われ、何万年ものあいだ命を繋いできました。普段は1匹で生活していますが、危険が迫ると鳴き声で仲間に知らせるそうです。このキュートな生物の生態を詳細に紹介した一冊です。

野草もちゃんと役に立つ ★新刊

実用本/大人向け

薬草手帖

新田理恵 著

アノニマスタジオ ¥1800

薬草と言っても登場するのは特別な草ではなく、その辺に生えているヨモギ、タンポポ、ドクダミなどおなじみの草です。それぞれ薬効があっていろいろな使い方があります。ちょっとの不調ならすぐ医者に頼らずこんな草たちを利用する手もあります。ちょっと挑戦してみたくなります。


今、あなたにこの一冊 2023年11月

こんなサンマ食べてみたい?!

絵本/4〜5歳から

とてもおおきなサンマのひらき

岡田よしたか 作・絵

ブロンズ新社 ¥1100

またやさんはお買い物が大好き。ある日市場へ出かけると、とても大きなサンマのひらきを見つけました。さっそくお買い上げ。そして家に帰って焼いているとなぜかサンマが大暴れして、どこかへ逃げていってしまいました。次の日、今度は大きなスルメイカを見つけたまたやさんですが…。さあどうする?

秋色のセーターはいかが?   

絵本/3〜4歳から

あきのセーターをつくりに

石井睦美 文、布川愛子 絵

ブロンズ新社 ¥1300

秋の朝、目が覚めて鼻の頭やホッペが冷たいことに気づいたリスのすりちゃん。お気に入りのセーターを引っ張り出して着てみたのですが、なんとつんつるてん! そこですりちゃんは、仕立て屋のミコさんにセーターを直してもらうことにしました。どんなセーターができあがるんでしょうね?

美味しそうなアタマ…?

絵本/4〜5歳から

おいなりさん

もとしたいずみ 文、中川 学 絵

アリス館 ¥1400

おいなりさんは、頭がいなり寿司なのです。朝起きると、しょうがローションを頭全体にシュッとひと吹き。それから掃除をしたり、洗濯をしたり、と大忙し。ちょっとクラシックな雰囲気のするおいなりさんの暮らしをのぞいてみませんか?

岐阜市民にとっては懐かしい風景が

絵本/5〜6歳から

100歳になったチンチン電車──モ510のはなし

小島こうき 作、斉藤ヨーコ 絵

幻冬舎 ¥1500

岐阜市内には以前市電が走っていました。平成17年に岐阜市内線が廃線になったのに伴い引退した一番古い車両はなんと大正時代に作られたものでした。のどかにチンチン電車が走っていた市内の懐かしい風景がたくさん描かれたこの絵本。ノスタルジーに浸る人、こんな頃があったんだと新発見する人。いろいろな世代に読んでほしい絵本です。

ドングリと一口に言っても…    

図鑑絵本/4〜5歳から

ひろったあつめた ぼくのドングリ図鑑

盛口 満 文・絵

岩崎書店 ¥1400

著者自身が国内外様々なところで集めたドングリを一挙公開! 山、海、ジャングルと実に様々な場所にドングリは落ちているということに驚かされます。形も大きさも色もいろいろです。こんなにいろんなドングリがあるのかとびっくりです。

 

紅葉狩りに便利! ハンディな一冊

図鑑/大人向け

紅葉ハンドブック

林 将之 著

文一総合出版 ¥1200

紅葉の便りがあちらこちらから届いてきます。紅葉と一口に行っても色も形も実に様々。赤、黄色、オレンジ、くすんだ赤もありますよね。この図鑑には色別一覧表もあるのでとても便利。じっくり調べたいときには葉のアップも載っているので、見比べて調べることもできます。ハンディサイズなので持ち運びにぴったりですよ。


今、あなたにこの一冊 2023年9月

ほとけ様だって走ってみたい

絵本/4〜5歳から

だいぶつさまのうんどうかい

苅田澄子 文、中川 学 絵

アリス館 ¥1400

今日は仏様たちの運動会。大きな大仏様は初参加。種目は私たちと同じで玉入れやパン食い競争などです。さて、初参加の大仏様、大きな体でうまく競技ができるかな? 絵を描かれた方は僧侶でもあるので仏様の絵は正確。面白みもあって不思議な魅力の楽しい絵本です。

あなたならどの山がいい?    

絵本/3〜4歳から

ごはん山

はらぺこめがね 作、絵 

白泉社 ¥1200

ご飯をお茶碗によそったら、なんだか山みたいに見えませんか? 梅干しをのっけて、すっぱ山。ふりかけかけて、しゃかしゃか山。納豆ご飯は、ねばねば山。おいしいおいしいごはん山。食べ物をじつにおいしそうに描くはらぺこめがねの、まさにはらぺこになってしまう絵本です。

不思議なきのこの魅力にふれよう

写真絵本/4〜5歳から

いつでもどこでも きのこ

保坂健太郎 文、新井文彦 写真

文一総合出版 ¥1800

秋のお楽しみはきのこです。きのこは食べる楽しみもあるけれど、形も愛らしいので見る楽しみもあります。この本ではそんなきのこの魅力を、写真と丁寧な解説であますことなく紹介しています。見慣れたきのこから不思議な色や形をした見たこともないものまで様々です。

人生はリセットできます

読み物/中学生から

アゲイン

あんずゆき 作、丹下京子 絵

フレーベル館 ¥1400

父親の経営するお店がうまくいってないらしいとか、親友との仲がこじれそう、などなどの理由で小学生のアオイはここのところ落ち込んでいました。ある日アオイは級友のカンナが「子ども食堂」へ入っていくのを見かけ、一緒に中へ入ります。そこで様々な人に出会い、落ち込んでいた気持ちを少しづつ立て直していくのでした。

お月見はおいしい!

レシピ絵本/小学低学年から

おつきみパーティー まんまるまんまる

すとうあさえ 文、山田花菜 絵、川島雅子 レシピ提供

ほるぷ出版 ¥1300

秋の夜空にぽっかり浮かぶお月様。涼しくなった夜風にあたりながら眺めるのは風情があってよいものです。お月見にはお団子がつきものですよね。この本では、お団子だけでなく、秋が旬の里芋もち、お月様ホットケーキなど親子で作れるものをいろいろ紹介しています。

その国の食文化にふれられる絵本

絵本/小学中学年から

世界の市場

M. バーハレワ 文、 A. デスニツカヤ 絵、岡根谷実里 訳 

河出書房新社 ¥1820

流行病の影響でこの数年間行けなかった海外。そろそろどこかへ行きたいな〜。海外に行って、市場をのぞくのも楽しみの一つですよね。この本では、アジア、ヨーロッパ、アメリカなど、24の町の有名な市場をイラストで細かく紹介しています。人々の声や、食べ物の匂いまで感じられそうです。料理のレシピもついています。


今、あなたにこの一冊 2023年8月

暑い暑い! 日陰はどこ?

絵本/2〜3歳から

あつい あつい

垂石眞子 作、絵

福音館書店 ¥900

汗だくのペンギンが歩いています。あっ、日陰見つけた! ところがそれはアザラシの影。でもアザラシだって暑いんです。そこで2匹は日陰を求めて歩きます。やっとみつけた日陰はカバの影。でもカバも暑い。そこで3匹は日陰を求めて…。最後にたどりついたのは?

なんでも凍らせちゃえ!    

絵本/5〜6歳から

ばばばあちゃんのアイスパーティ

さとうわきこ 作、 絵 

福音館書店 ¥1000

暑い日は冷たいものが食べたい!ということで、ばばばあちゃんと子どもたちは、果物やジュースなんかを凍らせることに。子どもたちは食べものだけじゃなくっておもちゃまで凍らせようとしてますよ。一体どうなるかな?

こわい映画を観た後は…

絵本/4〜5歳から

ワニくんのながーいよる

みやざきひろかず 作、絵

BL出版 ¥1300

ワニくんはこわーい映画を観てしまいました。家に帰って寝ようとしてもいろんなものがおばけに見えてきてしまいこわくて仕方ありません。朝までほとんど眠れずにいたワニくん、無事朝を迎えたのですが、その後眠くなってしまい…。こわい映画を見て、同じ思いをした人いるんじゃないですか?

君も今日から料理上手!

レシピ本/小学低学年から

ひとりでできる子どもキッチン

上田淳子 著

講談社 ¥1400

普段料理する時間なんてない、なんて言ってる子どもたちよ、夏休みはたっぷり時間ありますよ〜。さあ、台所に立ちましょう。でも料理って難しいんでしょ? そんな君にはこの本がオススメです。まず火を使わない料理から始まり、最後はドリアや牛丼まで、この本見れば作れちゃいます。さあ、夏休みは料理に挑戦してみましょう!

日本語って豊か!

図鑑絵本/小学低学年から

日本のことばずかん そら

神永 暁 監修

講談社 ¥2500

日本語には気象にまつわる言葉がたくさんあります。雲、月、風、雪などそれぞれに多種多様な表現があって驚かされます。名作の文章や名画ととも紹介される数々のことばは日本語の奥深さを改めて感じさせてくれます。シリーズに『かず』『いろ』もあります。是非併せてご覧ください。

ささやかな幸せこそ大切

写真絵本/小学中学年から

ヒロシマ 消えたかぞく

指田 和 著、鈴木六郎 写真

ポプラ社 ¥1650

表紙の女の子は背中に猫を乗せ幸せそうに微笑んでいます。戦争中ですが人々は不安を抱えつつも楽しく暮らしていました。この本に掲載されている写真は、広島のある床屋さん一家のものです。ささやかな幸福感漂う写真がたくさん。そんな幸せを奪った一発の爆弾…。戦争のむごさ、平和の大切さが胸に迫ります。


今、あなたにこの一冊 2023年7月

こんなかき氷食べてみたい!

絵本/4〜5歳から

かきごおり

石津ちひろ 文、植垣歩子 絵

講談社 ¥1400

暑い夏にかき氷を食べたくなるのは人間だけではないようですよ。大きな大きなかき氷のもとに次々誰かががやってきて、どんどんかき氷を食べていきます。はちみつとメープルシロップがかかったかき氷! みんな大満足。さて、この絵本、最後にちょっとしたしかけが隠されています。

「らんまん」ファンにオススメ!    

絵本/小学低学年から

牧野富太郎ものがたり 草木とみた夢

谷本雄治 文、大野八生 絵 

出版ワークス ¥1600

NHK朝ドラ「らんまん」観てますか? これはその主人公牧野富太郎の生涯を描いた唯一の絵本です。幼い頃から植物に魅せられ、様々な困難にもめげずひたすら植物愛を貫いた生き方には驚かされます。ここまで打ち込めるものに出会えるというのは幸せですよね。

なぜ戦争をやめられないのか?

絵本/4〜5歳から

せんそうしない

谷川俊太郎 文、えがしらみちこ 絵

講談社 ¥1300

ちょうちょとちょうちょは戦争しない。金魚と金魚も、すみれとひまわりも…。子どもと子どもはけんかするけど、戦争しない。戦争するのは人間の大人だけ。シンプルな言葉でつづられる辛辣な真実。なぜ人間の大人は戦争をやめられないんでしょうか? 声高にではなく静かに反戦を訴える絵本です。

あなたはこの恐怖に耐えられる?

絵本/4〜5歳から

いるの いないの

京極夏彦 作、町田尚子 絵

岩崎書店 ¥1500

田舎のおばあさんの家で暮らすことになった男の子。自分の家とはまったく違って、太い柱と高い天井、天井の上の方は暗くて少し怖い感じがします。男の子は上の方が気になって仕方ありません。ある日、上を見上げた男の子の目に飛び込んで来たものは…。見ないようにしようと思ってもどうしても見てしまう、そんな人の心理を巧みについた恐怖絵本です。

国境を越えて心をつなぐ絵本

ジャバラ絵本/小学低学年から

ちきゅうパスポート

あべ弘士、スズキコージ、田島征三、tupera tupera、長谷川義史、降谷なな、他多数 絵

BL出版 ¥1800

24人の絵本作家が描く「想像の国」。それをつなげて一冊のジャバラ絵本が誕生しました。全ての絵が次の絵のどこかの部分につながるようにできているので広げてみると圧巻です。早くこんな風に全ての国の人々が手をつなげるといいのに…。なお、この本の売り上げの一部はウクライナに寄付されるそうです。

夏です! スパイスカレーにチャレンジ

レシピ本/大人向け

スパイスカレードリル

水野仁輔 著

パイインターナショナル ¥1600

暑い時には辛いものが食べたくなりませんか? 例えばカレーとか。市販のルーでもいいけど、たまにはスパイスを使って一から自分で作ってみませんか? この本はとてもわかりやすく作り方が説明されてて、手順の写真も掲載されています。


今、あなたにこの一冊 2023年6月

おばけもおばけがこわい?

絵本/4〜5歳から

おばけのきもだめし

内田麟太郎 文、山本 孝 絵

岩崎書店 ¥1300

おばけの子どもたちがきもだめしに出かけることに。おばけなんだから、怖いものなんかないんじゃない? いえいえ、おばけだっておばけが怖いんです。子どもたちはスタート地点でブルブル震えています。えんま大王の「さっさといけ!」の一言で勢いよく森へと駆け出しましたが、さて無事に帰ってこられるのかな?

カエル逃げろ!    

絵本/3〜4歳から

とべ、カエル、とべ!

R. カラン 文、B. バートン 絵、松川真弓 訳 

評論社 ¥1400

池の真ん中のハスの葉にのんびり座っているカエル。その側にはカエルを狙う生き物がいろいろ。魚にヘビ、カメといろいろいます。カエルはそれらの生き物から必死で逃げます。絵本を読んでいる私たちも「とべ、カエル、とべ!」と応援しましょう。声を出しながら楽しめる絵本です。

迷子は心細い…

絵本/4〜5歳から

よるのどうぶつえん

おかだこう 作、岡田千晶 絵

フレーベル館 ¥1360

日暮れにお母さんと一緒に木の実さがしに出かけた子ネズミ。嬉しくてあちこち駆け回っているうちに迷子になってしまいました。あたりがだんだん暗くなるなか、お母さんの匂いをたどってたどりついたのは動物園。いろんな動物にお母さんのことをたずねて回りますが…。優しいタッチで描かれた絵が魅力の絵本です。

戦争は愚かなり!

絵本/4〜5歳から

せんそう

E. バトゥー 作 石津ちひろ 訳 

好学社 ¥1800

戦争のはじまりはなんとも小さなこと。2人の王様が自分が相手に笑われたと思い込んだ、ただそれだけ。でも振り回されるのはいつもその王を戴く民たち。傷ついて、家を失い、家族も失い…。でも戦争を終えるのはなかなか難しい…。戦争の愚かさをわかりやすく描いた絵本です。1日も早く世界から戦争が消えることを願って止みません。

あさがお育ててみませんか

写真絵本/小学低学年から

あさがおとはるくん

キッチンミノル 作・写真

PHP研究所 ¥1400

あさがおの種をもらったはるくん。小さな種からなぜあんな花が咲くのか興味津々。お父さんお母さんにも手伝ってもらいながら、あさがおを育てていくはるくんの視線を通して、その成長をていねいに写真で紹介しています。身近なあさがおですが、知らないこともいっぱいです。

子どもの素朴な心に感服!

子ども詩集/大人向け

一年一組 せんせい あのね

鹿島和夫 選、ヨシタケシンスケ 絵

理論社 ¥1500

40年ほど前に出版された本が、リニューアルされて登場しました。神戸市の小学校の教員だった鹿島さんが児童たちとの交換日記のような形で始めた「あのね帳」。そこに書かれた子どもたちの素直なつぶやき。ときにおかしく、ときに切なく心に響きます。忘れかけた子どもの心を思い出せそうな一冊です。ヨシタケさんのイラストもいい味出してます。


今、あなたにこの一冊 2023年5月

雨が降ってもごきげん!

絵本/2〜3歳から

ぞうくんのあめふりさんぽ

なかのひろたか 作、絵

福音館書店 ¥1000

きょうは雨降り。でも、ぞうくんはご機嫌で散歩にお出かけ。するとかばくんに会いました。泳げないぞうくんはかばくんの背中に乗って2匹で池の中をお散歩。すると、わにくん、かめくんに会い、なんとかめくんの背中にみんなが乗ってお散歩。かめくん大丈夫かな? おなじみ『そうくんのさんぽ』の続編です。

夏の夜空にはやっぱり花火    

絵本/4〜5歳から

ねこのはなびや

渡辺有一 作、絵

フレーベル館 ¥1400

岐阜市の花火大会も今年は久しぶりに開催されますね。夜空に広がる花火はやはりいいものです。この絵本では、ねこの花火屋さんが大活躍。しろねこ組とくろねこ組に分かれて船にたくさんの花火を積んで、さあ花火大会の始まりです。大玉、しかけ、見事な花火が打ち上がります。見開きのページは迫力満点!

だじゃれ炸裂!抱腹絶倒!

絵本/小学低学年から

だじゃれむかしばなし

長谷川義史 作、絵

理論社 ¥1400

だじゃれで日本と世界を一周した長谷川さん、今度は昔話をだじゃれにしてしまいました。出てくるお話は、なんと47話!「ねたきりすずめ」「かぐなひめ」「わりとキリギリス」など思わずクスッとしてしまうだじゃれが満載です。みんなで笑ってハッピーになろう!

あやしいパンダがせいぞろい!

絵本/3〜4歳から

パンダどうぶつえん

おおのこうへい 作、絵

PHP研究所 ¥1400

ここはとある動物園。園長さんは悩んでいました。なぜかというとこの動物園人気がないんです。どうしたらいいものか。そうだ! 園長さんはひらめきました。人気のあるパンダを呼ぼう! 園長さんは町中にチラシを貼ってパンダを募集することに。たくさんの応募がありましたが、なんかちょっとヘンなパンダばかり?

たまには空を見上げよう

図鑑/小学高学年から

ときめく雲図鑑

菊池真以 写真、文 

山と渓谷社 ¥1600

梅雨が近くなると空模様が気になってきますね。空と言えば、やはり雲ですよね。様々な形の雲が浮かんでいますが、どれもちゃんと名前があるのです。入道雲やいわし雲なんかは誰でも知っていますが、うね雲、尾流雲、無毛雲となると一体どんな雲なのか? そう思った方はぜひこの本を開いてくださいね。

毎日の食事は大切です

レシピ本/大人向け

毎日食べる。家で、ひとりで。

渡辺康啓 著

アノニマスタジオ ¥1700

YouTubeでも有名な料理家がごくごく普段の自分の食事を四季ごとに紹介した本です。旬の野菜を使ったり、たまには出来合いのとんかつや冷凍食品も登場。ひと工夫されたおなじみの食材にこんな使い方もあったんだと感心することしきりです。毎日の献立の参考にしてみてはいかがですか? レシピもあります。


今、あなたにこの一冊 2023年4月

こいのぼりって元気の素!

絵本/3〜4歳から

こいのぼり ぐんぐん こどもの日!

ますだゆうこ 作、たちもとみちこ 絵

文溪堂 ¥1400

5月5日はこどもの日。空にはこいのぼりがひるがえっています。身体が弱いたつやが外を見ていると、こいのぼりのアオ君がひらひらと近づいてきて、たつやを背中に乗せてくれました。そして、アオ君はたつやを連れて大冒険へと出かけたのです。大好評のますだ&たちもとコンビの行事絵本。こどもの日にまつわる豆知識もたくさん入ってます。

春だ春だ! 楽しい遠足だ!

絵本/2〜3歳から

えんそく ねこねこ

長野ヒデ子 作・絵

ひさかたチャイルド ¥1200

元気な12匹のこねこちゃんたち。今日は待ちに待った遠足です。おにぎり持って、水筒持って、おやつも持って、さあ出発。向かう先は山のてっぺん。みんなで歌を歌っていざゆこう! 童謡「♪いーとーまきまき」のメロディにのせて、歌いながら読めるとても楽しい絵本です。こねこたちといっしょに遠足に行きたくなっちゃいますよ!

紙芝居はじめてみませんか?

読み物/大人向き

演じてみよう つくってみよう 紙芝居

長野ヒデ子 編、右手和子、やべみつのり 著 

石風社 ¥1300

紙芝居は日本生まれって知ってましたか? 今や紙芝居は海外にも広まっているそうです。そんな紙芝居を演じたり作ったりしてみたいと思いませんか? この本では分かりやすくその方法を紹介しています。5月5日には著者の長野さんがおおきな木にやってきて、紙芝居の魅力を伝えてもらいます!

私のやりたいことって?

読み物/小学高学年から

つる子さんからの奨学金

まはら三桃 作

偕成社 ¥1300

中学生のわかばは、曽祖母のつる子さんに突然呼び出され、奨学金を出す、と言われます。ただし、今の実力よりワンランク上の高校を目指すこと、と条件付きです。今まで自分の将来について真剣に考えたことのないわかばでしたが…。ぼんやりと生きてきた中学生女子が自分に目覚めていく物語です。

花の名前がわかっちゃう!

図鑑/子ども〜大人まで

あした出会える雑草の花100

高橋 修 著

山と渓谷社 ¥1600

春になり、道端などで小さな花を見かけることも多くなりましたね。花を見ると心がウキウキしてしまいます。でも、花を見るだけじゃなく、名前も知りたいなと思いませんか? そんなときこの本がお役に立ちます。花の色別になっているので、とても調べやすく、花や葉などのアップの写真も多いのでとても分かりやすいです。ハンディサイズなのでお散歩のお供にぴったりですよ。

そろそろ、旅に出ませんか?    

写真集/大人向け

365日 日本一周鉄道の旅

蜂谷あす美 著

いろは出版 ¥3400

今年は今までの自粛の雰囲気が解消され、旅行に行く人も増えそうですね。たまには日常を離れ、心を解き放つ時間はかけがえのないものです。たまにはのんびり列車に揺られる旅もいいですよね。この本では日本中の鉄道の絶景が365日分紹介されています。一日1ページづつめくるもよし、自分や知り合いの誕生日を探すもよし。次の旅の参考にいかが?


今、あなたにこの一冊 2023年3月

なにがでるかな?    

絵本/2〜3歳から

あなのなかから…

さいとうしのぶ 作・絵

あすなろ書房 ¥1200

地面の穴からモグラがばあ! そこにいたリスはびっくり。壁の穴からネズミがばあ! 今度はネコがびっくり。庭の塀の穴からはイヌとネコがばあ! さあ、お次は何が出てくるかな? ばあ!でいろんなものが元気よく飛び出してくる楽しい絵本です。さあ、みんなでばあ!って言ってみましょう。

さあ、はりきって大そうじ    

絵本/3〜4歳から

はるです はるのおおそうじ

こいでたん 文、こいでやすこ 絵

福音館書店 ¥900

小さな家に住む3匹のねずみは春の大掃除の真っ最中。家にあった家具を全部庭に運び出して大張り切り。そこへりすの親子がやってきて、「まあ素敵なカーテン」と一言。すると1匹のねずみが「どうぞどうぞ」とカーテンをあげてしまいました。その後、うさぎ、きつね、たぬきにも、どんどん家具をあげてしまい…。さあ、ねずみの家はどうなっちゃう?

豊かな時間が流れる子どものころのお話    

絵本/小学高学年から

海のアトリエ

堀川理万子 作・絵

偕成社 ¥1400

おばあちゃんの家に遊びに行った女の子が、少女が描かれた絵を見つけます。「この子は誰?」と聞くと「この子は私」と答えたおばあちゃんは昔の話をしてくれました。おばあちゃんが子どものころのひとときを過ごした海のアトリエのお話。絵描きさんと二人、体操したり海で遊んだり、絵を描いたりしてすてきな時間を過ごした日々が丁寧に描かれています。潮の香り、波の音が感じられる絵本です。どん家具をあげてしまい…。さあ、ねずみの家はどうなっちゃう?

桜の木を1年間観察してみよう!

かがく絵本/小学低学年から

サクラ はる なつ あき ふゆ

おくやまひさし 作・絵

ほるぷ出版 ¥1800

あとひと月もすると、あちこちで満開の桜を目にします。桜の花は愛でても、桜の木をじっと観察したことのある人は少ないのではないでしょうか? この本の作者おくやまさんは、一本の桜を一年を通してじっくりと観察してこの絵本を描き上げました。花の細部や、青々と茂る葉の様子、木にやってくる鳥や虫たちまで実に詳細に描かれています。身近な桜でも知らないこといっぱいです。

子どもの成長はあっという間

絵本/子ども〜大人まで

あんなに あんなに

ヨシタケシンスケ 作・絵

ポプラ社 ¥1200

この春、我が子が家から旅立つという方も多いでしょう。進学、就職、いろいろなことが変わる春ですよね。あんなに小さかった子がいつの間に…、なんて感慨にふけってしまうときってありますよね。小さくて全身で自分にぶつかってくる時期なんてあっという間です。あんなにあんなに…。来し方をふりかえってしみじみしてしまう一冊です。

そろそろ、マスク外しませんか?    

読み物/大人向け

マスクを捨てよ、町へ出よう

井上正康、松田 学 著

方丈社 ¥1300

日本では、2021年の1年間でワクチン接種後数週間のうちに亡くなった方が1500人以上。でも、国はその因果関係を認めていない。ファイザー社のHPに、このワクチンは治験中なので、安全性や有効性が明らかになるのは2023年5月と明記されている。など、事実に基づいたワクチンに関する話はびっくりすることだらけ。そもそも新型コロナとは何なのか。ワクチンは打つべきなのか、ちゃんと知識を得て判断しなくてはと思います。


今、あなたにこの一冊 2023年2月

機械の中をのぞいてみると…    

絵本/4〜5歳から

ぼくだけがしっている

ヘンテコな きかいのしくみ

大串ゆうじ 作・絵

Gakken ¥1400

あなたは掃除機やドライヤー、ミシンなどの機械の仕組みを知っていますか? この絵本ではそんな機械のヒミツを大公開。実は機械の中にはたくさんの小さな人がいて、みんないろんな役割を持って働いているんですって! ホント? 細かく書き込まれた絵が楽しい一冊です。

ダメと言われるとやりたくなる…

絵本/3〜4歳から

かぼちゃスープのおふろ

柴田ケイコ 作・絵

小学館 ¥1400

くまとアルパカとねこの仲良し3人組は冬のある日、道の真ん中に大きなかぼちゃを発見。そこにはかぼちゃのスープがたっぷり入っていました。はしごも掛けられていて何やら注意書きが。「ご自由に中にお入りください。ただし中のスープは飲まないように」ですって。3匹はちゃんと約束を守ったのかな?

誰だってすてきな人気者

絵本/4〜5歳から

にんきもの いちねんせい

つちだのぶこ 絵

小学館 ¥1300

学校のクラスの中にはいろんな人がいます。あいさつが上手にできる、人に優しくできる、面白いお話ができる、などなど。どんな人にもいいところがあるから、そこを認めてあげて、みんなが居心地よくなったらきっと学校はもっと素敵になるんでしょうね。大人にも読んでほしい絵本です。

ことわざっておもしろい!

読み物/大人向け

おばあちゃんは猫で テーブルを拭きながら言った

━━世界ことわざ紀行

金井真紀 著

岩波書店 ¥1800

日本にもたくさんのことわざがあるように世界各地にも様々なことわざがあります。この本の著者は実際に自分が旅したり、外国人の友人などに聞くなどあらゆる手を尽くし、36の言語のちょっと変わったことわざを集めました。動物が出てきたり、食べ物が出てきたり本当に多種多様。ちょっとした旅気分にもなります。

夜空を見上げてみませんか?

読み物/小学高学年から

月のこよみ 2023

相馬 充 監修、中野博子 執筆

誠文堂新光社 ¥1000

月を眺めるのが好き。特に満月はワクワクする。夜空の星を眺めるのも好き。そんな方のためにこの本はあります。何しろ365日の月の様子がすべてわかりやすく図解されているのです。その他、星座、その時期に目立つ星、歳時記などのコラムもあり、手のひらサイズの小さな本ですが、見どころ満載です。もちろん夜空初心者さんにもオススメですよ。

笑顔がきみには似合うよ!

動物の写真集/子どもから大人まで

わらういきもの

松阪崇久 監修、近藤雄生 文

エクスナレッジ ¥1600

ページをめくると次つぎ現れる笑顔の生き物たち。トカゲ、ゾウ、サル、ワニ、クモに昆虫までみんな笑ってます。もちろん彼らは笑っているのではなく、そのように見えるだけなのですが、その表情を見ているとなんだか幸せな気持ちになります。私たち人間も早くマスクを外して、思い切り笑い合いましょう。


今、あなたにこの一冊 2023年1月

鬼はみんな悪者じゃない    

絵本/3〜4歳から

おにはうち!

中川ひろたか 文、村上康成 絵

童心社 ¥1300

園庭に時どき来る不思議な男の子。名前を聞くと、「にお」と一言。一緒に野球をやると、にお君はスーパープレーの連続。みんなびっくり。うっかり飛ばしてしまったバットが園長先生に当たりそうになったときも、にお君が救ってくれました。にお君の正体は? ピーマン村シリーズの一冊です。

ゴリラさんはいったい何をしに…?    

絵本/4〜5歳から

ゴリラさん だめです

キューライス 作・絵

イーストプレス ¥1150

ウサギのうさやまさんが自慢のにんじん畑を耕していると、怖そうなゴリラがやってきました。びっくりしたうさやまさんはゴリラに言います。「家の前にいてもいいけど、畑に入ってはだめですよ」。でも、ゴリラは畑にずんずん入って来てしまい、にんじんを採って、さらに家の中にまで…。どうなるうさやまさん!

うさぎだって踊ってみたい

絵本/4〜5歳から

おどりたいの

豊福まきこ 作・絵

BL出版 ¥1400

森の奥深くにある建物からはいつも美しい音楽が聞こえていました。うさぎの子はそれが気になり、ある日窓から覗いてみました。すると、中ではフワフワの衣装を着た女の子たちが楽しそうに踊っているではありませんか。うさぎの子は自分も仲間に入りたいと思い切ってドアに近付きました。夢のような美しい絵にうっとりします。

毛糸屋さんってすてきなお仕事

絵本/小学校低学年から

フワフワさんは けいとやさん

樋勝朋巳 文・絵

福音館書店 ¥1400

フワフワさんは毛糸屋さんで働いています。毛糸を売るだけではなく、お客様に頼まれたものを編んだり、編みもの教室もやっていてなかなか忙しいのです。そんなフワフワさん、今日は頼まれた毛糸の帽子をお客様に渡す日。来店したお客様にお渡ししたのですが、なんとサイズが合わず…。どうするフワフワさん。優しくてホワホワした時間の流れを感じる絵本です。

妖怪ねこまたの世界へご案内〜

絵本/4〜5歳から

ねこまたごよみ

石黒亜矢子 作・絵

ポプラ社 ¥1500

妖怪のねこまたの世界にもちゃんと四季があって、年中行事もあるようです。たにゃばた、クリスニャス、ひにゃまつり。人間と同じようでちょっと違うねこまたの世界をこっそり覗いてみませんか。細かく描かれた絵をじっくり見ながら楽しめます。絵さがしもありますよ。

お殿様がスキーですって?

読み物/小学低学年から

おとのさま スキーにいく

中川ひろたか 作、田中六大 絵

佼成出版社 ¥1200

お城から外を眺めていたお殿様。たくさんの人が何かを担いでバスに乗る姿を目にします。「あれはなんじゃ?」とお供の三太夫に尋ねるお殿様。「みなはスキーに行くのです」。それを聞いたお殿様は自分もスキーがやりたくなり、早速スキーを買ってスキー場へと向かったのですが…。さて、お殿様無事にスキーを滑れるのかな?


今、あなたにこの一冊 2022年12月

親分のダイエットのためなら    

絵本/4〜5歳から

ドンウッサ ダイエットだいさくせん

キューライス 作・絵

白泉社 ¥1200

ウサギの親分ドンウッサ。最近ちょっとポテッとしてきたのが悩みのタネ。ここはひとつダイエットせねば!と決心。そこで、立ち上がったのが3羽の子分。あの手この手でなんとか親分をやせさせようとしますが…。果たしてうまくいくのかな? けなげにがんばる親分です。

除夜の鐘ついたことありますか    

絵本/4〜5歳から

じょやのかね

とうごう なりさ 作・絵

福音館書店 ¥1200

大晦日と言えば除夜の鐘。この絵本の主人公の男の子は、年越しそばを食べて、12時前に家を出てお父さんと鐘つきに。外は寒くて真っ暗です。いつも歩いている道もなんだか別世界。ワクワクしますよね。今年の年末はあなたも鐘つきに行ってみませんか?

雪が降るとちょっとワクワク    

絵本/4〜5歳から

ゆきがやんだら

酒井駒子 作・絵

学研 ¥1200

朝起きたら雪が積もってて幼稚園はお休み。ママはお買い物にも行けないから、僕とずっとお家で遊んでくれた。外を見ると真っ白で誰も歩いていなくて、この世界にまるで僕とママしかいないみたい。夜になって雪が止んだので、僕とママはお外に出てみたんだ…。雪が降った日のいつもとは違う静かな雰囲気がよく伝わる絵本です。

福引きで何当てたい?

読み物/小学低学年から

おおあたり!

もとしたいずみ 作、山西ゲンイチ 絵

小峰書店 ¥1100

だいくんと妹のまなちゃんは、おばあちゃんから福引券をもらいました。当たる気満々で福引所に向かう二人。自転車がいいな、うさぎのぬいぐるみがいいななどと話しているうちに福引所に到着。でもなんか雰囲気が怪しい…。順番が回ってきて福引をひくと、なんと大当たり! もらった賞品は「チャバシーラ」。いったい何?

冬の林もすてきです

絵本/4〜5歳から

ふゆめがっしょうだん

富成忠夫,、茂木 透 写真、長 新太 文

福音館書店 ¥900

葉がすっかり落ちてしまった木々の幹に近づいてよく見ると面白い模様があります。まるで動物の顔やおどけた人の顔に見えてきます。これは葉の落ちた跡です。この絵本はその拡大写真に楽しい言葉が付けられています。この絵本を読んでから林へ行くとにぎやかな声が聞こえて来そうな気がします。

故郷の味は心の支え

読み物/小学校高学年から

故郷の味は海をこえて

安田菜津紀 著・写真

ポプラ社 ¥1400

日本に難民と呼ばれる人たちが暮らしていることをあなたは知っていますか? この本ではミャンマー、シリア、ネパールなどから逃れて日本で暮らす人々を著者自ら訪ね、その人の故郷の料理を味わいながら、なぜ日本に来ることになったのか、日本での暮らしはどんな風なのかと聞いています。過酷な過去を抱えつつも、異国でたくましく生きる人々の姿には心打たれるものがあります。


今、あなたにこの一冊 2022年11月

毎日がクリスマスだったら…?    

絵本/4〜5歳から

クリコ

シゲタサヤカ 作・絵

小学館 ¥1400

さあ、今夜は楽しいクリスマス。家族みんなでパーティの最中、僕が「これ、おいしいね」と言ったら、「そうね〜」とどこからか聞きなれない声が。見るとケーキがしゃべっていた。えっ? おまけにケーキは自分がいれば毎日がクリスマスだって言うんだ。一体どういうこと?

クリスマスツリーで発見されたフクロウ

絵本/5〜6歳から

ちいさいフクロウとクリスマスツリー

J. ウィンター 文、J. ウィンター 絵、福本友美子 訳

すずき出版 ¥1500

アメリカのとある森の大きな木に一羽のフクロウが住んでいました。ある日、その木が切り倒され、フクロウは木といっしょに大都会ニューヨークへと運ばれてしまったのです。フクロウは一体どうなるのでしょう? これは実際にあったお話です。

帽子がないと出発できない

しかけ絵本/3〜4歳から

サンタさんのぼうしどこいった?

E. レ 文、F. ユクト・ランベール 絵、ふしみ みさを 訳

ほるぷ出版 ¥2000

今日はクリスマスイブ。サンタさんの出番です。でも、サンタさんの帽子が見つかりません。いったいどこへ行ったのかな? さあ、ページをめくって一緒に帽子を探してあげましょう。めくりしかけがいっぱい付いている楽しい絵本です。

妖怪だってクリスマスが楽しみ

絵本/4〜5歳から

ようかいむらのうきうきクリスマス

たかいよしかず 作・絵

国土社 ¥1500

妖怪村にクリスマスがやってきました。妖怪の子どもたちは、どんなプレゼントがもらえるかなとワクワク。大人たちもプレゼントを配る役をやるのでウキウキ。イブのパーティも終わってクリスマスの朝、子どもたちの元に届いたプレゼントは何だったでしょう?

オルゴールの音ってすてき

オルゴール付き絵本/4〜5歳から

クリスマスのまえのよる

C. C. ムーア 詩、R. マーティン 絵

大日本絵画 ¥2800

サンタクロースがやってくる様子を描いた有名なムーアの詩は200年も前に書かれたものですが、これに『ひいらぎ飾ろう』のオルゴールが付きました。クリスマスムードたっぷりの絵とネジ巻き式のアナログ感のある音がいい雰囲気です。

ブタだってやる時はやるんです

読み物/小学校低学年から

おさわがせなバーティくん

K. グレアム 作、A. H. シェパード 絵、中川千尋 訳

徳間書店 ¥1200

黒豚のバーティくんは退屈が大嫌いでした。ある冬の晩、何か騒動を起こしてやろうとブタ小屋を抜け出し、うさぎたちを誘い意気揚々と出かけたのですが、散々な目にあって…。『たのしい川べ』でお馴染みの作者と画家がコラボした愛らしいクリスマスのお話です。