忙しい夏が終わりました。今年も雨が多い夏だったように思います。そんな中、おおきな木野外塾では4つの宿泊プログラムを行いました。1泊2日の昆虫採集キャンプ、3泊4日の無人島サバイバルキャンプ、2泊3日のおっぱらサマーキャンプ、3泊4日の沖縄ざまみツアー。そのほとんどが天気にも恵まれて、参加した親子、そして僕たちスタッフも夏を楽しみました。
コロナが増えている中で、本当にやるんですか、すごいですねえ、といった声もありましたが、すべて予定通り行いました。正直に言って、心配もありました。我々スタッフがコロナにかかってしまったらどうしようとか、キャンセルが続出したらどうしようとか…。コロナ関連のキャンセルが2件ありましたが、他にはキャンセルはなく、みんな元気に過ごせて、ほっとしています。中でも、沖縄ざまみツアーは台風の心配もあり、ギリギリまで冷や冷やものでしたが、これも問題なし。3日経った今も、あの美しい真っ青な空と海の風景がまぶたの奥に焼き付いて離れません。
さてさて、あの青い海の向こうから、ざざざっ、ざざざっと波に漂って無数のだるまがやってきて上陸したらどうしましょ? 沖縄の浜辺には無数の軽石が落ちていましたが、あれがもしも全部だるまだったら…? なんでこんな話になったのかというと、そんな絵本があるんです。『だるまだ!』(高畠那生作・絵/好学社)。ご存知の方も多いかと思いますが、作者の高畠那生(たかばたけなお)さんは絵本作家の高畠純さんのご長男。お父さんとはまた違ったタッチの絵を描かれてますが、僕がすごいなあと思うのはその奇抜なストーリー。沖縄の軽石は迷惑なだけなのですが、流れ着いただるまは、海辺に住む人たちに有効利用されて、
なんとだるまで家を建てた人までいるんです。
こんなシュールな絵本を描かれている那生さんですが、9月18日(日)、おおきな木に来ていただきます。午前の部は、私 杉山三四郎とのジョイント絵本ライブ。当店人気ナンバーワンの『はたらくんジャー』(木坂 涼 作、高畠那生 絵/フレーベル館)ももちろん歌いますよ。そして、午後の部は「だるま」を作ります。えっ、どうやって作るのかって? それは那生さんが教えてくれます。みなさんのお家もだるまだらけにしてみてはいかがでしょうか?
高畠那生さんの絵本は他にもいろいろ。牛の背中に登ってみたら、そこに牛の群れがいたり、おいしい食堂があったりという『うしとざん』(小学館)。チーターが自分の黒い模様を売ってしまう『チーター大セール』(絵本館)。道にこぼれているペンキの上を自動車が通って、バシャー! ペンキが飛び散り、歩道を歩いていた人の形が何かの動物になって壁に現れるという『ブロロンどろろん』(小学館)など、へんなお話がいっぱい。那生さんの頭の中はいったいどうなってるんだろうと思ってしまうんですが、ぜひ、おおきな木の「高畠那生コーナー」をのぞいてみてください。
さてさて、またコロナの話に戻ってしまいますが、いったいいつまでマスクをつけた生活をしなくちゃいけないんでしょうね。マスクは必要な時だけつければいいのにと思うのですが、外を歩いていてもほとんどの人が暑い中マスクをつけてます。こんなにみんなマスクをつけているのにコロナ感染者は減らない。ワクチンを3回、4回と打っている人もコロナにかかっている。何だろうね。これ、素朴な疑問です。
おおきな木 杉山三四郎