デジタル時代、ストレスだらけのIT技術

 ちょっと前の話で恐縮ですが、昨年の秋、所用で九州に行くことになりました。出発までに1か月を切っていたので チケットの予約をしなければとインターネットで検索すると、某大手旅行会社のサイトに、航空券とホテルのセットで25,000円のパックを見つけました。なんと、東京に行くより安いではないか、と感動し、すぐに予約。のはずだったのですが、予約確認メールが送られてきて、便名を間違えて入力していたことが判明。で、修正をしてもらえないかと電話を入れたのですが、これができないんですね。キャンセルをして、もう一度買い直さなくてはいけないんです。一旦「予約確定」ボタンを押してしまうと、修正できないんです。で、キャンセルということになると、キャンセル規定が適用されて、20%のキャンセル料がかかってしまうんですね。が〜〜〜ん!

 旅行会社の理屈は通っているし、間違えたのは僕だから、悪いのは僕なんですよ。でも…。もし、このやりとりが窓口でということだったら、「ごめんなさい、間違えてました」で済むようなことですよね。デジタル時代はそういう温情は通じないわけです。

 コンサートやスポーツ観戦のチケットの予約も面倒くさいですよね。アナログ時代だったら、窓口で座席表を見せてもらって、「どこがいいですか?」「じゃあ、ここお願いします」って感じで買っていたけれど、今はそんなことできないでしょ。IT技術を駆使したコンビニの複雑怪奇な機械の画面にタッチしながら突き進んでいって、目的のチケットにたどり着くシステムですからね。どこかで選択を間違えるとなかなか見つからなかったりで、慣れないと機械に振り回されて、ストレスだけが残ります。

 パソコンの世界も非情ですよね。今年になって早々に2009年に購入したパソコンが突然壊れました。急いで修理依頼を出し、代理店に持ち込んだのですが、高い修理代を払っても直る可能性は10%あるかないか、7年も使っていたのはよくもった方だなどと言われました。仕方なくすぐに新規購入。幸いデータはバックアアップをとっていたので、一晩で復元はできたのですが、パソコンをお使いの方は皆さんお分かりだと思いますが、OSのバージョンが上がると使えなくなるアプリがいくつも出てきて、アップデート版を購入しなければいけなかったりするわけです。中には、前のバージョンの方が機能的に優れていたのに使えなくなったものもあって、もうストレスだらけ。

 こんなパソコン騒動を乗り越えながら、実は今、当店ホームページのリニューアルを進めています。世の中、今やスマホが大普及をしていて、ネットを見ている人の9割近くがスマホで見ているのだとか。そこで、スマホに対応したホームページを作る必要に迫られてきて、IT経営応援隊の方々に指導を受けながら、一年間準備をしてきました。どんどん進化するIT技術。数年前には当たり前だったことが時代遅れになっていきます。高度なIT技術を使えない分、便利さには欠けるかもしれませんが、温かく、皆さんのお役に立てるページにしたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

おおきな木 杉山三四郎