※表示価格は本体価格(税抜き)です。

新しく出た本 2024年11月

絵本/3〜4歳から

おせち

内田有美 文・絵、満留邦子 料理、三浦康子 監修

福音館書店 ¥1000

昨年月刊誌で出版され大評判を呼んだ絵本が早くもハードカバーになって登場しました。まるで写真のように写実的に、そしてとてもおいしそうに描かれた伝統的なお節料理に思わず見入ってしまいます。来年は家族みんなでお節を囲んですてきなお正月を迎えたいですね。

絵本/2〜3歳から

もっちーん

聞かせ屋。けいたろう 文、accototo 絵

Gakken ¥1200

ぺったんぺったん、お餅つきが始まりました。さあ、できたお餅をどうやって食べようかな? 海苔と醤油? それともきなこ? 納豆も捨て難いな〜。ちょっと変わった縦開きのこの絵本、3・2・1と掛け声をかけてページをめくると、つぎのページには「もっちーん」とのびたお餅が登場。家族みんなで楽しめる絵本です。これからの季節にもぴったりです。

絵本/4〜5歳から

いかあげ たこあげ

高畠じゅん子 作、高畠 純 絵

偕成社 ¥1300

風が強い日、タコがたこあげをしようとしているところにイカがやってきて、なんとイカもたこあげ。それを見たタコはイカに文句をつけます。「イカがたこあげするな!」。するとイカは「これはたこあげじゃなくて、いかあげだ!」と反論。二人は大げんかに! そこへ他の動物も集まってきて、たこあげかいかあげかで大騒動になってしまいます。ナンセンスなことば遊びの絵本です。

絵本/4〜5歳から

へびのニョロリンさん

富安陽子 文、長谷川義史 絵

童心社 ¥1500

へびのニョロリンさん、冬眠からお目覚めです。古くなった皮を脱ぎ捨てて大きくなったので、新しいお家探しです。ニョロニョロ探しているうちに、古い小さなお家を発見。さっそくそこの屋根裏に住むことに。そこはお婆さんの家だったのですが、すぐに仲良しに! ある晩この家に泥棒がやってきて…。さあ、どうなるどうなる?

読み物/小学中学年から

カメくんとイモリくん

雪だより花だより

いけだけい 作、高畠 純 絵

偕成社 ¥1300

川のそばに住むカメ、イモリ、ヤモリ、ヒキガエルなどの様々な生き物たちの冬の始まりから春までの物語。冬支度をしたり、春の訪れをお祝いしたり、とそれぞれのペースでのんびりと、時には支え合いながら暮らす様子はほのぼのとしてなんとも言えない幸せ感で満たされていくのを感じます。

読み物/小学中学年から

しじんのゆうびんやさん

斉藤 倫 作、牡丹靖佳 画

偕成社 ¥1600

小さな町の小さな郵便局。働いているのはトリノスとガイトーの二人だけ。ある日、ガイトーは一度も手紙をもらったことのない灯台守りに手紙を書くことに。自分が書いたことを伏せて出した手紙は、灯台守りの心を打ちます。その手紙の評判は静かに広がり、手紙が欲しいという人が少しづつ増えていくのでした。詩人が紡ぎ出す詩のような物語のような不思議なお話です。心の中にじんわりと温かさが広がっていくのを感じます。


新しく出た本 2024年10月

絵本/4〜5歳から

せかいいちれいぎただしいかいじゅう

ボンバルボンのおとどけもの

キューライス 作・絵

小学館 ¥1400

怪獣のボンバルボンはお母さんから北極に住むおじいちゃんにケーキを届けてと頼まれます。さあ、ボンバルボンの初めてのおつかい。張り切って北極を目指すボンバルボンでしたが、無事到着することできるのかな? みんなで応援しましょう!

絵本/4〜5歳から

たべられちゃうの? めんどりさん

R. ウェアリング 作、C. J. チャーチ 絵、まえざわあきえ 訳

ひさかたチャイルド ¥1500

丘の上から農場を見つめる1匹のきつね。目線の先には、なんでもよく食べてずんずん大きくなる一羽のにわとりがいました。お腹がすいているきつねですが、もう少し待ってもっと大きくなってから食べようと考えてしばらく待つことに。その間ににわとりはどんどん大きくなっていき…、食べられちゃったのかな? 驚きのラストが待っていますよ。お楽しみに!

絵本/4〜5歳から

?と!のえほん

たれてる

鈴木のりたけ 作・絵

ポプラ社 ¥1100

おいしそうなドーナツ。ページをめくると、ドーナツにチョコレートがたらーり。でもちょっとかけすぎじゃない? ほら、たれてる! 急いでページをめくると、アイスでナイスキャッチ! でも、まだまだたれてる〜。どうなる、どうなる? めくるたび不思議な世界が繰り広げられていき、頭の中に?マークが…。大人も夢中になれる絵本です。

読み物/小学低学年から

へんてこもりのころがりざか

たかどのほうこ 作・絵

偕成社 ¥1100

第1作の『へんてこもりにいこうよ』が出てからなんと30年の時を経て6作目の登場です。舞台はもちろんヘンテコスタさんの作ったへんてこ森。今回はこの森にヘンテコスタさんがやってくる、と言うのでみんなでおもてなしをすることに。でもやっぱりへんてこ森にはへんてこなことが起こってしまうのです。挿絵もとっても楽しい一冊です。

読み物/小学中学年から

おおなわ跳びません

赤羽じゅんこ 作、マコカワイ 絵

静山社 ¥1400

学校行事で行われる大縄跳び大会。全員参加が原則なのに、5年2組の双葉はクラス全員の前で「参加しません」と宣言。理由は片足が少し不自由でみんなに迷惑がかかるから、というのです。それを聞いたクラスメイトは双葉も参加するにはどうしたら良いのかをそれぞれが考えて…。さあ、どんな解決策が生まれるのでしょう。

読み物/中学生から

森と母とわたしの一週間

八束澄子 作

ポプラ社 ¥1400

学校で人間関係が行き詰まっていた野々歩。母に相談したくても、肝心の母は祖母の葬式以来実家に帰ったままです。そんなある日、野々歩は思い切って、母に会いに行くことに。そこでさまざまな人に出会い、いつもとは違う経験をする中で、自分の中で何かが変わっていくのを野々歩は感じていきます。少女の心の変化を優しく描いた作品です。


新しく出た本 2024年9月

絵本/3〜4歳から

キノコのしろちゃん

真珠まりこ 作・絵 

白泉社 ¥1100

秋はキノコの季節です。森の中にはいろんなキノコが顔を出しています。しろちゃんもそんなキノコの仲間です。森の道で仲間とすれ違うたび、「あの模様いいな」「あのベール私もかぶりたいな」といろいろ思うしろちゃんでしたが、しろちゃんにもとっておきのすてきな特技があったのです。それはね…。キノコの特徴がわかりやすく書かれた簡単な解説もついています。

絵本/4〜5歳から

やきいも どーん

杉原やす 作・絵

ひかりのくに ¥1350

やきいもの季節です。みなさん、お好きですか? おしゃれなクレープやわた菓子、アイスクリームなんかに比べたら、ちょっと地味? でも暖かくて栄養満点。なんといっても昔からやきいもは変わらずに「やきいも」なんです、そしてこれからも。そんなやきいもの魅力がつまった絵本です。やきいも食べたーい!

絵本/4〜5歳から

シカしかいない

キューライス 作・絵

白泉社 ¥1300

タイトルの通り、シカしか出てこない絵本です。公園にも、銭湯にも、レストラン、映画館にもどこを見てもシカだらけなんです。もうしかたないからシカしか見るしかないんです。でもよく見て! 本当にシカしかいないかな? 絵さがし絵本のような楽しさが詰まったキューライスならではのユーモア絵本です。

絵本/4〜5歳から

おちば

おーなり由子 文、はたこうしろう 絵

ほるぷ出版 ¥1500

森を歩いていた男の子、一枚の赤い葉っぱを見つけました。足元を見れば、赤や黄色や橙色の葉っぱがたくさん! 男の子は手にいっぱい集めてふわーっと撒いてみたり、山を作って飛び込んでみたり、と落ち葉を満喫します。落ち葉の匂いや、かさこそという音を感じられる絵本です。秋の山で落ち葉満喫したくなります。

読み物/小学低学年ぐらいから

マメクジラくん、海へいく

山下明生 文、村上康成 絵

偕成社 ¥1300

ナメクジの子ども、その名はマメクジラくん。マメクジラくんは好奇心旺盛。以前、修行の旅に出たおじいさんの話を聞いて、おじいさんを探す旅に出ると決心します。小さなマメクジラくんに次々襲いかかる危機を乗り越えて、無事おじいさんに会えるのでしょうか? ハラハラするけど、おかしみもたっぷりなので楽しく読める一冊です。

読み物/中学生ぐらいから

6days 遭難者たち

安田夏菜 著

講談社 ¥1500

登山は好きだけれど、高校の登山部が嫌になり退部した美玖。友人から登山に連れてってと頼まれ、大したことない山だからと気軽に出かけました。ところが途中で道に迷ってしまい、携帯は入らず、水も食料も尽き果て…。手に汗握る展開にはらはら。巻末には山で遭難しないための五か条も載っています。山はたくさんの感動を与えてくれます。充分注意して楽しみたいですね。


新しく出た本 2024年8月

絵本/3〜4歳から

あわあわジャングル

片平直樹 作、高畠那生 絵

ひさかたチャイルド ¥1300

ぼくはお風呂が大嫌い。でもお母さんはちゃんと洗いなさいってうるさい。しぶしぶ戻ったお風呂場では、なんと泡でできた小鳥が鳴いていた! え〜っ? お父さんどこ〜? すると、エンジンの音がどこからか聞こえてきた。なんとお父さんが泡でできた車で登場! いったいどういうこと?

絵本/4〜5歳から

じゃがいも うえたら

J. リトケイ 作・絵 、山根玲子 解説・訳

BL出版 ¥1900

地面の上、下、どちらにも様々な生き物が暮らしています。ある日、地面にじゃがいもが植えられることに。生き物たちの暮らしも少しづつ変化していきます。その様子を細密な絵で丁寧に描いていきます。巻末には登場する生き物の解説も書かれています。

絵本/5〜6歳から

にじ

武田康男 監修・写真、小杉みのり 構成・文

岩崎書店 ¥1300

雨上がりの空に虹を見つけるとうれしい気持ちになります。虹はどうしてできるのか、なぜ七色なのか、不思議に思ったことありませんか? この本では、そんな虹の不思議をたくさんの写真とわかりやすい文章で解説してくれています。雨があがった空で虹を探してみませんか?

絵本/4〜5歳から

こまった こまった

ふしみみさを 文、山村浩二 絵

アリス館 ¥1400

ポケットの中がぐちゃぐちゃで鍵が見つからないカンガルー。さかさまに寝ているからおねしょが顔にかかっちゃうコウモリ。手がいっぱいあるから握手のときどの手を握っていいのかわからないタコ。などなど、困っている動物が次々登場。ユーモアたっぷりの絵とリズミカルな文章が楽しい絵本です。

絵本/小学校低学年から

ヤマピカリャー

西表島のヤマネコのおはなし

軽部武宏 文・絵

小峰書店 ¥1700

この絵本は、作者が西表島の人から聞いた、年老いたヤマネコの話を元に描かれています。西表島に生きるヤマネコやイノシシ、大きな蛾などが登場し、妖しく、そして濃密な南の島の雰囲気がとても丁寧に描かれていて、不思議なお話の世界へと引き込まれていきます。

絵本/小学校高学年から

対馬丸とボーフィン

池澤夏樹 文、黒田征太郎 絵

スイッチパブリッシング ¥1800

太平洋戦争中に沖縄で起きた対馬丸の悲劇。学童疎開の児童784名が犠牲となりました。対馬丸を撃ったのはボーフィンという潜水艦。対馬丸は未だに海底深くに沈んでいるのに、ボーフィンはハワイの博物館に華々しく展示されているそうです。この絵本はもしこの二隻が対話したら、という想定で進められています。そこからは戦争の虚しさと恐ろしさが伝わってきます。


新しく出た本 2024年7月

絵本/3〜4歳から

くまたのびっくりだいさくせん

柴田ケイコ 作・絵

白泉社 ¥1400

くまたくんはいつもママに怒られてばかり。だから、ママをびっくりさせて、「くーちゃん、さすがね!」って言われたい。くまたくんはあれこれがんばります。卵に顔を描いたり、ママの帽子にセミの抜け殻をたくさんくっつけたり。でもなかなかほめられません。ママのために健気にがんばるくまたくんの姿にキュンとしちゃいます。

絵本/4〜5歳から

Mr. ソフティークリーミー まちをゆく

くりはらたかし 作・絵

佼成出版社 ¥1400

Mr. ソフティクリーミーは日陰を選んでお散歩中。お日様にあたると溶けちゃいますからね。でも、日陰にいても油断は禁物。妖怪ヒトクチチョーダイヨンが狙っているのです。さて、Mr. ソフティクリームは無事お散歩終えて、お家に帰ることできるかな? ゆるいユーモア絵本です。

絵本/4〜5歳から

どひょー

丸山誠司 作・絵

絵本館 ¥1400

お相撲さんは驚いた。相撲を取ろうと思ったのに、土俵がない! 土俵はなんと海の底。イカとタコがお相撲をとることに。さあ、どっちが勝つかな? 次に土俵は山へと飛んでった。山では誰と誰がお相撲取ったと思いますか? 土俵はその後も、雲の上、ジャングル、といろんなところに出没。さあ、次はあなたの家にもどひょー!と来ちゃうかも?

絵本/4〜5歳から

アカンやん ヤカンまん いいわけ茶の巻

村上しいこ 文、山本 孝 絵

BL出版 ¥1600

お母さんに「投函して」と頼まれたハガキを失くしてしまった。どうしよう?! そこへ、ヤカンまんが参上。「いいわけ茶」という飲み物をすすめるヤカンまん。これを飲むと、いいわけがスラスラ浮かぶんだって。うまくいくのかな? 前作は読み物だったヤカンまんが、絵本になって迫力増して登場!

絵本/3〜4歳から

トドにおとどけ

大塚健太 作、かのうかりん 絵

パイインターナショナル ¥1400

トドに、誕生日ケーキを届けて、とシロクマに頼まれたカモメさん。「トドにおとどけー」と飛んでいきます。しかし、トドだと思ったらアシカだったり、アザラシだったりで、トドじゃないのです。一体トドはどこにいるんでしょうか? ケーキはトドくのかな? それに、そもそも僕はカモメじゃなくて…。

読み物/小学高学年から

わたしは食べるのが下手

天川栄人 作・絵

小峰書店 ¥1600

給食が苦手な中学生女子二人が、なんとか給食を改革しようと立ち上がります。自分の献立は完璧、と自信満々の栄養士や、完食することが良いと信じ込んでいる先生たちを相手に、果たして自分たちの主張を通せるのか? 大人相手に奮闘する姿を丁寧に描き出した物語。成長していく過程に胸があつくなります。


新しく出た本 2024年6月

絵本/3〜4歳から

どんどんめくり

やぎ たみこ 作・絵

ブロンズ新社 ¥1400

ページの真ん中に切り込みが入っていて、どんぶりの上と下を別々にめくることができる絵本。海鮮丼に焼き肉丼、でも組み合わせを変えると、ちゃんこ丼、パンダ丼、くまにはりねずみ、やきいもやがいこつまで登場して大変なことに。みんなでぱらぱらめくって大笑いしちゃいましょ!

絵本/4〜5歳から

にんじゃ きくんじゃ でんごんじゃ

川之上 英子・健  文、おくはらゆめ 絵

アリス館 ¥1500

真夜中にどうしてもお団子が食べたくなったお殿様は、忍者を呼んで、誰にも知られないように団子を持ってくるように命令しました。命令を聞いた忍者は次の忍者に「団子をもってくるように」と伝言します。そして、その忍者はさらに次の忍者に伝言するのですが…。お殿様は無事団子が食べられるのでしょうか?

絵本/4〜5歳から

おふくさんのきもだめし

服部美法 文・絵

大日本図書 ¥1400

おふくさんたちは毎日ふくふくと楽しく暮らしていました。そこへある日鬼がやって来て、「おい、おふく、この暑さをなんとかしろ〜」と言うのでした。夏が暑いのはあたりまえでしょと言っても、鬼はなんとかしろの一点張り。そこでおふくさんたちはきもだめしをすることに。なかなか怖がらない鬼でしたが、最後にあるものを怖がりました。さて何だかわかる?

絵本/4〜5歳から

こんやは はなびたいかい

きしだえりこ 作、あべ はるえ 絵

福音館書店 ¥1000

今夜は川の向こう岸で花火大会。こちらの川岸の動物園からも花火がよく見えます。動物たちはどんな様子かな? 穴に入ってしまったアナグマ、悠然と寝転がって眺めるお父さんゴリラ。子どものころは怖かったのにね。われ関せずと悠然とえさを食べるカピバラ、などなど、様々な動物の様子が楽しいです。岐阜でも8月に花火大会ありますが、動物たちにはどう見えてるんでしょうね?

絵本/5〜6歳から

テントーむし

鈴木のりたけ 作・絵、寒川 一 監修

白泉社 ¥1500

さあ、夏です。キャンプシーズン到来ですな。今年こそキャンプデビューしてみたいけど、どうやっていいのかわからない、なんてあなたにおすすめなのがこの絵本です。必要なグッズ、テントの張り方、ごはんはどうするの、なんていうことを詳しくそして楽しく教えてくれます。さあ、この絵本を読んで自然の中に飛び出そう!

絵物語/小学低学年から

もののけ diary

京極夏彦 文、石黒亜矢子 絵

岩崎書店 ¥2000

江戸時代に生まれた、稲生物怪録(いのうもののけろく)という妖怪物語は多くの作家や絵描きによってたくさんの本が作られてきました。その物語を当代随一の妖怪文学作家と妖怪絵本作家が新たな形で誕生させました。どうしても怖がらせたい魔王とまったく怖がらない少年の不思議なバトル。おどろおどろしい妖怪が次々と現れる、妖怪好きにはたまらない絵物語です。


新しく出た本 2024年5月

絵本/3〜4歳から

あめのち ゆうやけ せんたくかあちゃん

さとうわきこ 作・絵

福音館書店 ¥1000

ここ何日か雨続きで洗濯ができずにうんざりしていたせんたくかあちゃん。久々に晴れた朝、川で洗濯することにしました。たまりにたまった洗濯物を片付けて盛大に干してすっきり。でもなんかまだ洗い足りないなと思ってると不思議なものが川上から流れてきました。よし!これも洗おう!とはりきるかあちゃんでしたが…。

絵本/5〜6歳から

オバケや

冨安陽子 文、鈴木のりたけ 絵

小学館 ¥1500

手には錫杖、腰には瓢箪、背中には壺をたくさん背負い、頭の上にはなぜか風船が浮いている、というなんともへんてこりんな風体の男が一人。彼の正体は町から町へと渡り歩くオバケ屋なのです。オバケが出るとつかまえるのがお仕事なんですって。では、ちょっとそのお仕事ぶりをのぞいてみましょうか。楽しいオバケの絵本です。

絵本/小学低学年から

きゅうしょく たべにきました!

シゲリカツヒコ 作・絵

KADOKAWA ¥1500

ある日の学校の帰り道、男の子が給食の献立表を見ながら歩いていると、突然強い風が吹いてきて、献立表が飛ばされてしまいました。献立表はなんと雲の上まで飛んでいき、小鬼の手へと渡りました。シチューの文字に引かれた小鬼は下界へ降りてシチューを食べることに。さて、どうなるのかな? 迫力満点の絵をお楽しみください。

科学絵本/小学低学年から

うんこ虫を追え

舘野 鴻 文・絵

福音館書店 ¥1300

オオセンチコガネという虫をご存じですか? メタリックに輝く宝石のような甲虫なのですが、なんとこの虫、うんこ虫なのです。うんこに卵を産み、うんこを食べているのです。著者の舘野さんは、試行錯誤の末、謎に満ちたこの虫の地中での生態を解き明かしたのです。この本はその奮闘記です。精密に描かれた絵に思わず引き込まれます。

読み物/小学低学年から

シンデレラのおねえさん

おくはらゆめ 著

光村図書 ¥1350

シンデレラが王子様と結婚してしまったので、お姉さんたちは意地悪する相手がいなくなって暇をもてあましていました。家来を相手にゲームをしてもつまらない。そんな時お母さんから、公園へ行ってバケツいっぱいに砂を入れてきてほしいと頼まれたのでした。いったい何に使うんでしょうね…。ユーモアたっぷりのシンデレラの続きのお話です。

絵本/小学高学年から

戦争は、

J. J. レトリア 文、A. レトリア 絵、木下真穂 訳

岩波書店 ¥2000

世界では戦争がいくつかの国で行われています。戦争は、病気のように忍び寄る。戦争はありとあらゆる恐怖が集まって残忍な姿に化けたものだ。戦争は何も知らない人の柔らかな夢に入り込む…。短い文章とシンプルな絵が戦争の恐ろしさをよく表しています。こんな時代だからこそ読んでほしい絵本です。


新しく出た本 2024年4月

絵本/3〜4歳から

ブービーとはじめてのプレゼント

高畠じゅん子 作、高畠 純 絵

講談社 ¥1500

ブービーは友だちのリオンちゃんから誕生会に招待されました。はじめての誕生会でプレゼント選びに困ってしまったブービーは、同じく招待された友だちにいろいろ聞いてみました。お菓子を作る、紙飛行機を作る、などみんなそれぞれです。よし!とブービーはプレゼントを買いに出かけましたが…。果たしてブービーの選んだプレゼントは何だったのかな?

絵本/4〜5歳から

ひげがながすぎるねこ

北澤平祐 作・絵

講談社 ¥1600

みゃあはひげが長すぎるねこ。そのせいで毎日嫌な思いばかり。ひげを踏まれる、みんながひげの上で遊ぶ、なわとびにされる、ラーメンと間違えて食べられるなど、キリがないのです。でもある日、他のねことけんかしてひげがプツンと切れちゃったのです。あーせいせいした、と思ったみゃあでしたが…。ゆるい絵がなんとも言えない魅力を醸し出している絵本です。

絵本/5〜6歳から

こいぬをつれたかりうど

牧野夏子 再話、佐々木マキ 絵

福音館書店 ¥1000

昔々のこと、トラが出て困っている村に凄腕かりうどと評判の男がやってきました。でも村人は男を見てガッカリ。やせっぽちの老人で鉄砲も持たず、おまけにお供は小さな犬。こんなやつにトラ退治ができるものか、と誰もが思ったのですが、なんと見事にトラをつかまえたのです。さあ、いったいどうやったんでしょうね?

ことばあそび絵本/5〜6歳から

いれかえことば クイズショー

おおなり修司 作、しごくん 絵

偕成社 ¥1500

インコという言葉がコインになるように、文字の入れ替えで全く違う意味の言葉になることってありますよね。この絵本ではそんな言葉がクイズ形式でたくさん紹介されています。ゴンドラ、ミミズク、ひまわり、などがどんな言葉になるか、さあ考えてみてください。ポップなイラストも楽しい。家族みんなで盛り上がれますよ。

写真絵本/小学低学年から

ひき石と24丁のとうふ

大西暢夫 写真・文

アリス館 ¥1600

岩手県二戸市の山奥で一人手作りとうふの店を営んでいたミナさんの仕事ぶりを丹念に記録した写真絵本です。90歳を超え、なお一人で機械に頼らず、自分の力だけで作ることのできる限界数は24丁。それを毎日毎日。ただそれだけなのだけど、そこに込められた多くの思い、ドラマには心打たれます。残念なことにこの本を見ることなくミナさんはこの世をさられたそうです。

読み物/小学高学年から

要の台所

落合由佳 作

講談社 ¥1500

中一の要は大人しい性格で、学校でクラスメイトとうまく付き合えず、居場所がない感じがしていました。ある日、要は家のベランダ越しに隣に住む少女サリタと出会います。ネパールから来たサリタもやはり周囲と馴染めずさびしい思いを抱えていました。言葉も習慣も違うサリタとなんとか心を通わせたいと考えた要はある行動に出ます。少女たちの心の機微を丁寧に描いた物語です。


新しく出た本 2024年3月

絵本/3〜4歳から

ぶたくんの とどかないとどかない

ふくだじゅんこ 作、絵

大日本図書 ¥1400

ぶたくんは背中がかゆいのです。ウーかきたい! でも手が届かない。すると、ゾウ、キリン、カメにハリネズミ、ナマケモノ、と次つぎ動物がやってきてぶたくんの背中をかいてくれるのですが…。ぶたくんの背中のかゆみは解消したのかな?

絵本/4〜5歳から

あさいち

大石可久也 絵、輪島朝市の人々 語り

福音館書店 ¥1000

今年の元旦に起きた能登半島地震で輪島は大きな被害が出てしまいましたが、地震が起こる前は賑やかに朝市が開かれていました。畑で採れたもの、海で採れたもの、みんな自慢の一品を持ち寄って盛んな商いが行われていました。またそんな日が来ることへの願いを込めて復刊されたこの絵本。売上は義援金となります。

 

絵本/5〜6歳から

がっこうへくまをつれていかないで

M. スペアリング 作、B. テッケントラップ 絵、三原 泉 訳

BL出版 ¥1800

君はもうすぐ小学生。だけど、学校へくまを連れて行かないでね。教室にはくまが座れる椅子はないし、みんなの給食を食べてしまうかもしれない。くまがいないと心配? 大丈夫だよ。学校には先生も友だちもいるし、やることがいっぱい。きっとあっという間に時間が過ぎていくよ。入学前の不安な気持ちによりそってくれる絵本です。

かがく絵本/小学低学年から

人間は料理をする生きものだ

森枝卓士 文・写真

福音館書店 ¥1400

生き物は皆食べなくては生きていけません。動物は丈夫な歯で獲物をそのまま食べたり、特殊な消化器官で固い草や木を食べたりします。でも、人間はそうはいきません。そこでどうするかといえば料理をするのです。この本では様々な国の様々な料理法が紹介されています。知恵と工夫のつまったいろいろな料理を楽しめます。

絵本/小学低学年から

ひとりぼっちのオオカミ

K. スリヴェンスキー 文、H. サリヤー 絵、大竹英洋 訳

BL出版 ¥1700

ずっと昔のお話。森で狼の子が産まれました。その子は他の兄弟とは違ってあまり狼らしくありません。群れでいるより1匹でいるのが好きで、動物を追いかけるのが苦手でした。ある日その子は家族とはぐれてしまい森を彷徨っていました。すると、見たこともない生き物、人に出会ったのです…。科学的な根拠に基づいて犬の起源を描いた絵本です。

読み物/小学低学年から

ぼくのねこ ポー

岩瀬成子 作、松成真理子 絵

PHP研究所 ¥1300

僕は学校帰りに猫を見つけ家に連れて帰った。お母さんに頼んで家で飼うことにした。名前はポー。ある日、ぼくのクラスに転校生が来た。その子と話をするうちに、その子が飼っていた猫が引っ越してきた時にいなくなったと聞いた。ぼくはなんだかドキドキした…。少年の心の動きを丁寧に描いた物語です。


新しく出た本 2024年2月

絵本/3〜4歳から

おすしが あるひ たびにでた

田中達也 作

白泉社 ¥1300

様々なミニチュアを使い驚きの世界を作り出す作者の新作はお寿司の旅です。行き先は故郷の「おすシティ」。途中、山や海や砂漠にも立ち寄ります。調理道具、お菓子、野菜、パンなどがいろいろなものに見立てられていて、眺めているとワクワクしてきます。だじゃれも満載です!

絵本/4〜5歳から

109ひきの どうぶつかくれんぼ

のはなはるか 作・絵

ひさかたチャイルド ¥1400

さあ、これから動物たちのかくれんぼ大会が始まります。109匹の動物たちが、赤の林、だいだい岩山、黄色の草原など七色の場所に分かれて隠れます。最後まで見つからなかった人が優勝です。細かい絵の中に工夫をして隠れる動物たちを探すのはなかなか大変。でも楽しい! さあ、あなたは何匹見つけられるかな?

絵本/5〜6歳から

ミライチョコレート

ザ・キャビン・カンパニー 作・絵

白泉社 ¥1500

時は3024年の日本。マヤという少女が博物館で見つけた「本」にチョコレートというものが載っていました。その頃人類は自分で食べ物を作ったりしなくなっていて、栄養は全て管で補っているので、食べ物も必要なく、両親もチョコレートを知りません。でも、どうしても食べたくなってマヤは探しに出かけることに。さあ、無事にチョコレートは見つかるかな?

絵本/4〜5歳から

ひみつのたからもの

豊福まきこ 作・絵

BL出版 ¥1500

ここはネコの村。みんな仲良しで僕もみんなが大好き。でも、僕にはみんなに秘密にしていることが一つだけあるんだ。それは、ネコなのにお魚が大好き。食べるんじゃなくて、お魚を飼って眺めているのが大好き。こんなことみんなにバレたら大変。だから秘密。でも僕以外にも秘密を持ったネコがいて…。好きなものを好きと言えることはとても幸せなことなんですよね。

絵本/小学低学年から

きみは、ぼうけんか

S. シャフルジェルディ 文、G.ファットラッヒー 絵、愛甲恵子 訳

ブロンズ新社 ¥1400

破壊された部屋と泣きじゃくる妹、そして慰める兄。衝撃的な始まりの絵本です。兄は妹をなんとかなだめ、僕たちは冒険家なんだ、と言います。そこから始まる過酷な逃避生活もすべて冒険にたとえ妹を鼓舞し続ける兄でしたが…。胸が痛くなる話ですが、現実に戦禍でこんな思いをしている子どもたちがいることを忘れてはいけません。

読み物/小学低学年から

ぼくは、ういてる。

中川ちひろ 作・絵

のら書店 ¥1500

僕は時どき浮いている。考えごとをしたり、何かに夢中になると浮いている。そんな僕を周りの人は笑ったりバカにしたりするけど、浮いていると見えてくることだってあるんだ…。ちょっと人と違う感性を持った小学生一平くんの目を通して描いた優しさ溢れる物語です。人と違っていたっていいんだよとそっと背中をおしてくれます。


新しく出た本 2024年1月

絵本/3〜4歳から

ふんがふんが 2

おおなり修司 文、丸山誠司 絵

絵本館 ¥1400

絵本に出てくる言葉は「ふんがふんが」のみ。そんなびっくり絵本になんと第2弾が登場。もちろん「ふんがふんが」でストーリーは進んでいきます。今回はパパゴリラが手に入れたブーメランで大騒動が巻き起こります。さあ、想像力を働かせて楽しんじゃいましょう!

絵本/5〜6歳から

やまをとぶ

きくちちき 文・絵

岩波書店 ¥1200

里山に暮らすぼくの周りには命がいっぱい。ネコ、タヌキにシカ、イノシシ。そしてなんと言っても大空を舞うトビは大きくてかっこいい。トビが舞う空は広くて、その下に広がる山は大きいんだ…。おおらかに描かれた絵を見ているとこちらの気持ちも解放されていきます。「岩波の子どもの本」創刊70周年記念出版の絵本です。

絵本/5〜6歳から

ともだちのかたち

D. ソーサ 文・絵、木坂 涼 訳

岩崎書店 ¥1650

すごく歳が離れていたり、長いつきあいだったり、前は近くにいたのに今は離れ離れになってしまったり、友だちといってもいろいろ。いろんなきっかけで知り合って心が通じる、それが友だち。これから新しい出会いがあなたにもきっとある。その出会いを大切に。

絵本/小学低学年から

きこえないこえ

内田麟太郎 文、竹上 妙 絵

佼成出版社 ¥1400

岬にたたずむ一頭のゾウ。彼女はたった一頭残った最後のゾウ。海に向かって友だちのクジラに話しかける。遠い遠い過去の悲しい話、そして自分がなぜ一頭になってしまったのかを。私たち人間には聞こえない声で語られるその話に胸が痛みます。今もこの地球上で失われそうな命を抱え、聞こえない声で語る生き物がいるのかもしれません。その声を聞かなければ…。

絵本/小学高学年から

世界

junaida 作

福音館書店 ¥2600

この絵本には言葉がまったくありません。細かく色鮮やかなjunaida独特の絵。表しているのはおそらく人の一生。生まれて、子どもから大人になって、老いてそして死んでいく。誰もがたどる道を描いています。楽しいこと辛いこと怖いこと、いろいろな出来事が描かれていて、眺めているといろんな物語が浮かんできます。あなたならどんな物語を紡ぎますか?

絵本/小学低学年から

くらべた・しらべた  野山のいろいろうんこ図鑑

盛口 満 文、 絵

岩崎書店 ¥1800

ともかく色々なものを集めまくって調べまくる著者の今度のターゲットは「うんこ」。動物、虫、鳥、のうんこを集め、形、色、内容物、とあらゆることを調べて克明な絵で解説しています。えっうんこ?なんて思わず読んでみてください。奥深きうんこの世界が見えてきます。


新しく出た本 2023年12月

絵本/4〜5歳から

おつきさんでおもちつき

岡田よしたか 作・絵

ひかりのくに ¥1350

月でうさぎがお餅つきをしてると「私にもつかせて」と地球から子どもがロケットに乗ってやってきました。その後も火星人に土星人、白鳥座、山羊座などの星座までやってきて大騒動に!ちゃんとお餅はつき上がるのかな? スケールの大きなお餅つきのお話です。

絵本/5〜6歳から

みんなのいえ

たしろちさと 作・絵

文溪堂 ¥1500

冬のある日、旅人が一軒のこわれかけた家に辿り着きました。旅人はその家を直して住むことに。そのうち次つぎと人がやって来ては家を直していき、数年後には立派な家が! 断面図が描かれていて家が変わっていく様子がわかる楽しい絵本です。

絵本/5〜6歳から

オニのサラリーマン じごくのしんにゅうしゃいん

富安陽子 文、大島妙子 絵

福音館書店 ¥1600

人手不足に悩む地獄カンパニーに新入社員がやって来ました。新入りが来たとなれば研修会の始まり始まり。エンマ大王のご挨拶に始まり、実地訓練へと。先輩オニたちも大張り切り。地獄のお仕事を懇切丁寧に指導していきます。最後はもちろん大歓迎会です。隠し芸も披露され大盛り上がりです! 大笑いの人気シリーズ第5弾です!

しかけ絵本/3〜4歳から

かたちえほん おはなさん

わたなべちなつ 作・絵

小学館 ¥1600

この絵本は四角ではありません。広げるとお花の形になるユニークな絵本です。広げると、前のページの絵と次のページの絵がつながり、お話に奥行きが出て、想像力がどんどん広がるように感じます。主人公のおはなさんといっしょにいろいろなところに冒険に行きたくなります。パステル調のやわらかい絵も癒される感じがして心がホッとします。

絵本/5〜6歳から

むげん ことわざものがたり

大串ゆうじ 作・絵

偕成社 ¥1500

「犬も歩けば棒にあたる」から物語が動き出し、「たなからぼたもち」「七転び八起き」などのことわざと慣用句だけでこんなストーリー展開になるなんてとびっくりの絵本。「百聞は一見に如かず」。ぜひこの絵本、手にとって読んでみてください。にぎやかにちりばめられた絵がまた楽しいですよ!

読み物/小学高学年から

今日もピアノ・ピアーノ

有本 綾 作、今日マチ子 絵

Gakken ¥1500

小学6年生の海斗は、塾に空手に水泳にと大忙しの毎日を送っていました。せめてもの息抜きと楽しみにしていたゲーム機を母親に没収されてしまい、落ち込む日々を過ごしていた海斗は、ある日、いつも通る駅で美しいピアノのメロディを耳にします。自分でも弾いてみたい、という思いにかられた彼はピアノを弾いていた老紳士からレッスンを受けることになるのですが…。


新しく出た本 2023年11月

絵本/5〜6歳から

パーマさんはパーマやさん

樋勝朋己 作、絵

福音館書店 ¥1600

クネクネさんシリーズに新刊登場です。今度の主人公はパーマさん。パーマさんの仕事はパーマ屋さん。なんともわかりやすい! パーマさんは道具を自転車に乗せてお得意さんを回ります。髪の毛の長い人にはパーマをかけますが、短い人はなんと「のせるだけパーマ」という奥の手が! 独特のユーモアに溢れた絵本です。

絵本/5〜6歳から

キングコングのいとこ

M. ティーグ 作、中川ひろたか 訳

Gakken ¥2100

ジュニアのいとこは超有名なゴリラのキングコング。コングは大きくて力も強い。ジュニアは小さくて力も弱い。ぼくもコングみたいになりたいな…。ジュニアは日々努力しますが、なかなかコングのようにはなれません。そんなある日、ジュニアの猫が木から降りれなくなって…。みんな違ってみんないい、というメッセージが込められた絵本です。

絵童話/小学低学年から

キダマッチ先生 8 先生、南の島へいく

今井恭子 文、岡本 順 絵

BL出版 ¥1400

ちょっととぼけたカエルのお医者さんキダマッチ先生が主人公のお話の第8作の登場です。アホウドリのお嬢さんが重病になったとお呼びがかかり、遠い南の島へと出かけて行くことになりました。どうやって行くかというとなんとあほうどりの嘴にぶら下がっての移動です。どきどきのキダマッチ先生。さて、お嬢さんの病気は無事治るのでしょうか?


新しく出た本 2023年10月

絵本/3〜4歳から

あける

はらぺこめがね 作・絵

佼成出版社 ¥1300

鰻重、親子丼、カツ丼、お弁当やケーキの箱。それらのふたを開けるときのドキドキ、ワクワク感ってたまらないですよね! この絵本はその幸福な瞬間がたくさんつまっています。もうおなかがグーっとなりそうです。さあ、ページをめくってワクワクな世界へと出かけましょう!

絵本/4〜5歳から

こねこのトト

くらはしれい 作・絵

白泉社 ¥1400

女の子は猫を6匹飼っています。いちばんおちびさんは黒い子猫のトトです。トトはご飯のときには1番に飛んでくるけれど、女の子が遊ぼうとするとなかなか寄ってきてくれません。猫って気まぐれですよね。ちょっとクラシックな雰囲気の絵が魅力的な絵本です。猫好きなら「あるある」とうなずいてしまう猫のエピソード満載の一冊です。

絵本/4〜5歳から

ぬまの100かいだてのいえ

いわいとしお 作・絵

偕成社¥1200

大人気100かいだてシリーズの新作です。今度の舞台は沼。ある日沼に大きな岩が落ちてきて、沼がふさがれてしまいました。このままでは沼の生き物が死んでしまう! そこでこの沼に住むオタマジャクシの中でも勇気のあるウズがみんなを助けるために大冒険へと出かけます。さあ沼のみんなの運命やいかに!

かがく絵本/小学低学年から

ひと粒のチョコレートに

佐藤清隆 文、junaida 絵

福音館書店 ¥2000

手に持ってみると固いのに、口の中に入れるとトロッと溶けるチョコレート。こういう形のチョコレートになるまでにはなんと一万年近い時間がかかったって知ってましたか? はじめはチョコレートは飲み物だったとか?この本ではそんなチョコレートの歴史が分かりやすく紹介されています。junaidaのイラストも魅力的です。

絵本/小学低学年から

あめ Rain or Candy?

二宮由紀子 作、高畠 純 絵

理論社 ¥1500

雨と飴、酒と鮭、2時と虹のように同音異義語を使って、全く違うシチュエーションの物語が同時進行するというちょっと変わった絵本です。同音異義語ってこんなにあるんだ、と日本語の奥深さを感じられます。おまけに英訳もついているので、楽しみながら英語の勉強もできて…。一石二鳥です!

読み物/小学高学年から

しごとへの道 2

鈴木のりたけ 作・絵

ブロンズ新社 ¥1300

『しごとへの道』の続編の登場です。今度の仕事は獣医師、オーケストラ団員、地域の町おこし協力隊の3つ。子どもの頃の生活ぶりや学生時代の悩める日々などがユーモアを交えながらリアルに描かれています。これから仕事を考える人にも、もう仕事をしている人にも読んでもらいたい一冊です。人生はままならない、だから面白いのです。


新しく出た本 2023年9月

絵本/3〜4歳から

あきのおさんぽ いいものいくつ?

おおたぐろまり 作・絵

福音館書店 ¥900

秋の林の中をきのこやカラスウリやアケビの実、どんぐりなどなど、いろいろさがしながら歩くのは楽しいですよね。この本では、出会った生き物や植物を数えながら道を進んでいくことができます。さがし絵、数を数えるなどの要素が詰まった絵本。絵は実にリアルに緻密に描かれています。秋のお散歩出かけてみませんか?

絵本/4〜5歳から

どすこいみいちゃん パンやさん

町田尚子 作・絵

ほるぷ出版 ¥1500

ネコのみいちゃんはパン屋さんです。今朝も早くから前足で生地をこねます。どすこいどすこい、おいしくなあれ。力をこめて練り上げます。きっと美味しいパンになるんだろうなぁ。ネコの絵本をたくさん描いている町田さん。今回も眼光鋭いみいちゃんが迫力満点です。

絵本/4〜5歳から

おおきくなったリス

伊佐久美 作・絵

講談社 ¥1600

目が覚めると、リスは自分がとても大きくなっていることに気づきました。山なんかひとっ飛び、お腹がすいたら木を一本丸ごとボリボリ。喉がかわいたら池の水をごくごく。気分爽快です! さあ、次に何をしようかな? あっ、あそこに見えるのは…。体が大きくなったら、あなたは、何がしてみたいですか?

絵本/3〜4歳から

たべるぞ たべるぞ

田島征三 作・絵

佼成出版社 ¥1400

生き物は食べ物を食べなければ生きていけません。人間も動物も鳥も虫もみんな生きるために一生懸命食べます。さまざまなシチュエーションで必死に食べる姿を力強い筆致で描き出したこの絵本を読んでいると、お腹がすいてきます。生きる力も湧いてきます。さあ、食欲の秋、体重計なんて気にせずもりもり食べましょう!

読み物/小学中学年から

けものみちのにわ

水凪紅美子 作、げみ 絵

BL出版 ¥1600

風花のおじいちゃんは家族と離れ、山奥の一軒家でひとり暮らしています。おじいちゃんの家のそばにはけものみちと呼ばれる細い道があって、そこの道の奥には不思議な場所があるのでした。少し怖いけれど、風花はなぜかおじいちゃんの家が大好き。そこで出会う不思議の数々。少し怖いけれど、美しいお話が詰まった本です。

読み物/小学高学年から

落語少年サダキチ(ご)

田中啓文 作、朝倉世界一 画

福音館書店 ¥1600

落語が得意な少年サダキチが大活躍するシリーズの新刊が出ました。今度のお話も盛りだくさん! 連続泥棒事件にサダキチが巻き込まれた窃盗事件、おまけに全校生徒の前でやるはめになってしまった落語会、ともうジェットコースターに乗ってるかのようなスピーディな展開に目が回りそうです。笑い満載、ちょっぴり涙のお話、お楽しみください。


新しく出た本 2023年8月

絵本/4〜5歳から

ようかいサッカー

聞かせ屋。けいたろう 文、ひろかわさえこ 絵

ポプラ社 ¥1650

子どもたちがサッカーをやっている様子を見ていたのはひとつ目小僧。夜中になって子どもが忘れていったボールを見つけて蹴り始めたのですが、思った以上に楽しくなったひとつ目小僧は、妖怪仲間を誘ってサッカーの試合をすることに。でもみんなサッカーは初めての妖怪ばかり。どんな試合になるのやら。

絵本/4〜5歳から

せかいいちれいぎただしいかいじゅう

ボンバルボン

キューライス 作・絵

小学館 ¥1400

ある日海から大きな怪獣が出現! 町長がヘリコプターで出動すると怪獣が深々とおじぎをして「はじめまして、ぼくは怪獣のボンバルボンです」と自己紹介。おまけにマグロをおみやげにくれたのでした。町長さんは礼儀正しい怪獣にびっくり! こんな怪獣なら会ってみたい?

絵本/4〜5歳から

たいふうこぐま

おくやまゆか 作、絵

ほるぷ出版 ¥1500

山の中に1匹で暮らすこぐまは町の人にとってはやっかいな存在でした。釣り人のバケツをけとばしたり、人の家の洗濯物をぐちゃぐちゃにしたりとやりたい放題。みんなから「台風こぐま」と呼ばれていました。ある日、本物の台風がやって来て暴風雨が山を襲い…。人間と台風と呼ばれるきかん坊のこぐまの交流を描いた温かい絵本です。

読み物/小学低学年から

ねこねこがっこう

苅田澄子 作、つちだのぶこ 絵

文溪堂 ¥1400

せっかくの楽しい日曜日だというのに仲良しの友だちとけんかしてしまったゆうくん。ぷんぷん腹をたてながら歩いていると、ゆうくんが飼っている猫のにゃおを見かけました。にゃおの後をついていくとなんとゆうくんの通う学校に到着しました。中に入ると教室には猫がいっぱい! 学校は日曜日になると猫の学校になるんですって。いったいどんな授業をしているのかな?

読み物/小学高学年から

夜空にひらく

いとうみく作

アリス館 ¥1600

アルバイト先で暴力事件を起こしてしまい、試験観察の処分を受け、補導委託という形で花火工場に預けられた鳴海円人、17歳。なかなか心を開くことができず自暴自棄になりかけていたのですが、工場の人々の温かい想いに触れ、少しづつ変わっていくのでした。人は一人では生きていけないというメッセージが込められた感動の物語です。

かがく絵本/5〜6歳から

はっぱのほん

いわさゆうこ 著

文一総合出版 ¥2000

森の中、家の中、公園や道端。葉っぱはいろいろな所にあります。誰でも葉っぱに出会わない日はありません。様々な形、色も緑と言っても少しずつ違っています。そんな葉っぱだけを精密な絵で紹介しているちょっとユニークな本です。葉っぱのミニ知識もたくさん載っていて読み応え充分です。


新しく出た本 2023年7月

絵本/4〜5歳から

ペンギンたんけんたい あやしいゆうれいせん

斉藤 洋 作、高畠 純 絵

講談社 ¥1500

絵本版『ペンギンたんけんたい』の第2弾の登場です。いつものようにどこからともなくあらわれたカヌー。そこにはペンギン探検隊が乗っています。その探検隊の頭上にあらわれた怪しいカモメ。「ここには幽霊船はいないぞ帰れ」と一言。帰れと言われて帰る探検隊一行ではありません。さらにカヌーを進めると次々怪しいヤツらが登場。ペンギンたちの運命やいかに!

絵本/4〜5歳から

いえやちゅ!

丸山誠司 作・絵

絵本館 ¥1400

『ノブーナガ』『ひでよーし』に続いて戦国武将絵本の第3弾の登場です。今回の主人公はNHK大河ドラマの主人公家康です。孫の家光が家康の元に遊びに来る、という設定。孫はまだ小さいのでおじいちゃんの名前を「いえやちゅ」としか言えません。おじいちゃんは可愛くてたまらない!ことば遊びたっぷりの楽しい絵本です。大河ファンにもオススメ?

読み物/小学低学年から

ブニーとブールド

山下 篤 作、広瀬 弦 画

福音館書店 ¥1400

ブニーとブールドは貯金箱のブタ。貯金箱だからお金大好き。でも硬貨限定です。だって紙幣だと音がしないからなんですって。今日も2匹はお腹にたまったお金の音をチャリチャリ言わせて町をお散歩です。そんなある日、お金の重みでブニーが転んだまま起き上がれなくなってしまい…。おかし味たっぷりのお話が4話入っています。ひとり読みにもぴったりです。

写真絵本/5〜6歳から

ぎょ! おどろきのしんかいぎょ

藤原義弘 監修

ひさかたチャイルド ¥1300

深海は人間が足を踏み入れることのできない世界です。それ故に神秘的で魅力的です。そこで暮らす生き物たちも個性的な姿や生き方をしているものがたくさんいます。この絵本ではそんな魅力的な深海生物を鮮明な写真で紹介しています。クイズもたくさんあって楽しみながら読むことができます。さあ、深海の世界へ紙上トリップといきましょう!

レシピ本/小学中学年から

ぼくのシマエナガレシピ。

やなぎさわごう 著

文一総合出版 ¥1200

コロンとした可愛らしいフォルムで大人気のシマエナガをモチーフにした、おにぎり、サラダ、デザート、ラテアートなど様々な料理のレシピを紹介した本です。「かわいい!」と思わず声をあげてしまいそうになります。もちろん本物のシマエナガについてのコラムもたくさんあります。あなたもきっとシマエナガの虜になっちゃいますよ!

写真絵本/小学中学年から

黒部の谷の小さな山小屋

星野秀樹 写真、文

アリス館 ¥1600

人を寄せ付けないような深い渓谷が連なる黒部の奥の奥にたたずむ阿曽原温泉小屋は日本一行くのが危険な温泉と言われています。じつはこの温泉小屋は毎年組み立てと解体を繰り返しているのです。どんな立派なものを建てても雪が深くて壊れてしまうのだそうです。この本ではその様子をたくさんの写真で丹念に紹介しています。


新しく出た本 2023年6月

絵本/3〜4歳から

ほげちゃんとおばけ

やぎ たみこ 作・絵

偕成社 ¥1200

ほげちゃんはゆうちゃんのぬいぐるみです。ゆうちゃんがパパに読んでもらっていた、おばけが出てくる絵本の続きが気になってしょうがないほげちゃん。夜中にこっそり起き出して読んでみたのですが、読んでいるうちになんだか怖くなってきて…。お話に出てくるおばけの絵本と、ほげちゃんのミニハウスが作れる型紙も付いてます。

絵本/4〜5歳から

なつやすみ

麻生知子 作・絵

福音館書店 ¥1500

こうたくんの家にいとこの家族が遊びに来ました。さっそく近所のプールにみんなで出かけます。たっぷり遊んで、家に帰って、お昼ご飯は夏の定番そうめんです。夜はみんなでお祭り。そして花火。楽しい夏休みのイベントが盛りだくさんです。俯瞰した絵が日本の夏をよく表していて、わくわく感が伝わってきます。夏休み待ち遠しいですね!

絵本/5〜6歳から

やまをうごかしたミン・ローさん

A. ローベル 作、こみや ゆう 訳

好学社 ¥1700

ミン・ローさんは大きな山の麓に住んでいたのですが、山から岩が落ちてきたり、山がお日様をさえぎったりといいことがありません。なんとか山を動かしたいと思ったミンさんは村の物知りな賢者を訪ねました。賢者の言う通りにしたミンさんでしたが…。なんとものんびりしたユーモアたっぷりのストーリー。オチにはきっとクスッと笑ってしまいますよ。

絵本/小学低学年から

てんごく

新美南吉 詩、長野ヒデ子 絵

のら書店 ¥1200

「ごんぎつね」で有名な新美南吉は母親を幼い頃に亡くしています。だからこそ母親への強い思いがありました。そんな南吉が思う「天国」とは、母親の背中でした。おんぶされた記憶は誰もが持っているもので、大きな暖かな背中は天国そのもの。幼い子たちがその暖かさに包まれて育つことができるのはなんと幸せなことでしょう。特別なことじゃないけど、とても大事なことがこの短い詩に込められています。

図鑑/小学低学年から

日本の昆虫

今森光彦 著、田中良尚 監修

アリス館 ¥4200

虫好きですか? 私は幼い頃は苦手でしたが、大人になってから虫のことを知るようになり、どんどん虫が好きになってきました。この本では、割と身近な場所にいる様々な虫たちが、美しい写真と分かりやすい文章で紹介されています。虫が苦手な人もきっと魅せられてしまう写真が満載。実物大の写真もなんと518点。見応えたっぷりですよ。

読み物/小学高学年から

真昼のユウレイたち

岩瀬成子 文、芦野公平 絵

偕成社 ¥1400

ユウレイのお話、といってもホラーなお話ではありません。出てくるユウレイたちは誰かに恨みを持って現れるのではなく、どちらかと言うと見守りたいという思いから出現しているのです。だから怖さはなく、心が温かくなるストーリーになっています。こんなユウレイなら会ってみたい、なんて思ってしまいます。ユウレイ話4編収録の短編集です。


新しく出た本 2023年5月

絵本/3〜4歳から

プリンちゃんのなつやすみ

なかがわちひろ 文、たかおゆうこ 絵

理論社 ¥1300

お菓子の国にも夏休みがやってきました。プリンちゃんは、お父さん、お母さんそしてお友だちと海へお出かけです。お菓子の国の海は、お砂糖の砂浜にソーダの海なんですって。たくさん遊んで夜になると、打ち上げ花火があがって、なんと空からフルーツグミが降ってくるんですって! あま〜いお菓子の国に行ってみたい!

絵本/4〜5歳から

パンダのおさじとフライパンダ

柴田ケイコ 作・絵

ポプラ社 ¥1400

くまのクーさんはレストランを営んでいますが、ここのところ料理をするのがあまり楽しくありません。そんなクーさんが、不思議なフライパンを手に入れました。その名も「フライパンダ」。蓋を開けると中におさじくんという名前の小さなパンダが入っていました。そして、おさじくんの言う通りに呪文を唱えると…。『パンどろぼう』で人気の柴田ケイコさんの新作です。

絵本/5〜6歳から

おどってる こまってる

高畠那生 作・絵

フレーベル館 ¥1450

さて表紙の人は、踊ってるのか困ってるのか、あなたはどっちに見えますか? 絵本をめくると次つぎ現れる人びと。くじに当たった人、財布をなくしちゃった人、久しぶりに友だちに会った人、迷子の人、みんな踊ったり困ったりしてます。テンポのよい言葉と、思わず一緒に踊り出しそうな楽しいイラストの絵本です。

絵本/4〜5歳から

しめしめ

丸山誠司 作・絵

光村教育図書 ¥1400

ハチが花の蜜を吸いに来ました。そのハチを見てカエルが「しめしめ」。そしてそのカエルを見て、ヘビが「しめしめ」そしてそのヘビを見て、ハゲタカが「しめしめ」。そして、そのハゲタカを見て…。みんな獲物を見つけて、「しめしめ」と思っているけど予想外の展開が。さて、最後に誰が獲物をゲットしたのかな?

絵本/5〜6歳から

しりながおばけ

たなかひかる 作・絵

文響社 ¥1150

おばけがいます。正面から見ると普通の(?)おばけ。でもね、横を向くと、なんとおばけはお尻が長いのです。長さはおばけによっていろいろなのです。そして、このおばけの長いお尻はなにかと便利。食べかけのお菓子を挟んだり、頭にはめておしゃれアイテムに! さて、あなたならどう使いますか? 前作『おばけのかわをむいたら』に続く、なんとも言えぬユーモアたっぷりの絵本です。

絵本/5〜6歳から

おじいちゃんのくしゃみ

阿部 結 作、絵

福音館書店 ¥1400

私が絵を描いていると、そばに座っていたおじいちゃんが「はくしょーん!」とすごく大きなくしゃみをした。おかげで私の絵はめちゃくちゃに! おじいちゃんなんて大嫌い!でもおじいちゃんたら、「おじいちゃんのくしゃみは世界一なんだよ」なんて言うの。ほんとかな?


新しく出た本 2023年4月

絵本/4〜5歳から

みがいてあげる

ふくべあきひろ 文、おおのこうへい 絵

教育画劇 ¥1200

前作の『たべてあげる』で、ニセモノの自分に体を乗っ取られてしまったりょうた君。なんとか元の自分に戻りたいと考えました。ニセモノにどんどん甘いものを食べさせて、虫歯を作って…。さてそこからどうするのかな? 人任せにしているとろくなことにはならないよ、という教訓が含まれたちょっとホラーな絵本です。

絵本/4〜5歳から

死神です

有田奈央 文、アンマサコ 絵

光村教育図書 ¥1400

ある夜、ルイが目を覚ますと目の前に不思議な男が。その男は、「自分は死神だ。ルイの飼っている犬、ロッキーはもうすぐ死ぬ」と告げました。最近あまりロッキーの世話をしなかったルイでしたが、そのことがあってから以前のようにロッキーをかわいがるようになったのですが…。愛する者との別れを描いたせつないけれど暖かいお話です。

絵本/5〜6歳から

だじゃれべんとう

岡田よしたか 作・絵

佼成出版社 ¥1400

今日はふうちゃんの遠足の日です。でも家族みんなすっかり寝坊して、ふうちゃんのお弁当ができていません。さあ、たいへん! 台所の道具や食べ物たちが自分たちでお弁当を作ろうと大張り切り。でもいつの間にかダジャレの応酬が始まってしまい…。ちゃんとお弁当はできあがるのかな? ダジャレ満載の絵本です。

かがく絵本/5〜6歳から

はじめての梅しごと

高野紀子 作・絵

偕成社 ¥1400

これからの季節、スーパーの店先などに梅が出回ります。自分で梅干しや梅酒を作ってみたいけど難しそうって尻込みしちゃいそうですよね。そんな人に、この絵本オススメです。梅シロップの作り方をとてもわかりやすく教えてくれています。お子さんといっしょに今年は初めての梅仕事してみませんか?

読み物/小学低学年から

すいとうのひとやすみ

村上しいこ 作、長谷川義史 絵

PHP研究所 ¥1300

けんいちの家族がキャンプへ行こうとすると、あれ? 車のキーがどこかへ行ってしまったとお父さんが大騒ぎ。台所に戻ってみると、僕の水筒にどういうわけか目と口が。どうやら水筒がキーを隠したようなのです。で、「キーを返す代わりに自分をキャンプに連れて行け」と言い出したのです。一体どうなってるの?

エッセイ/大人向け

人生はチャンバラ劇

飯野和好 著

パイインターナショナル ¥1800

浪曲調絵本『ねぎぼうずのあさたろう』で有名な絵本作家、飯野和好さんの自叙伝の登場です。秩父の幼少時代、上京してからのイラストレーター修行時代、新婚時代、様々なエピソードがたくさんの写真と共に語られていて興味深いです。ラフもたくさん掲載されているので、飯野さんファン必見。思い出の写真にはなんとおおきな木(多分)もチラッと登場。探してみてね。


新しく出た本 2023年3月

絵本/3〜4歳から

たべて うんこして ねる

はらぺこめがね 作・絵

岩崎書店 ¥1500

人間生きていくのに大事なことは、何と言っても「食う、出す、寝る」です。この絵本ではその大切な営みを短い文章と迫力満点の絵に込めて描いています。シズル感たっぷりの美味しそうな食べ物がたくさ出てきます。さあ、食べて、うんこして、寝よう! 明日もきっといい日!

絵本/4〜5歳から

こしたんたん

りとうようい 作・絵

絵本館 ¥1400

恐ろしい顔をしたトラが虎視眈々と狙っているのは水を飲みに来たウサギ。するとその水場に今度はシカが。次にはイノシシもやってきて…。どんどん増える獲物に嬉しくなっちゃうトラですが、果たして獲物を捕らえることはできるのかな?

絵本/4〜5歳から

ニンジンジン

キューライス 作・絵

白泉社 ¥1300

ニンジンジンは人参の形をした不思議な生き物。ニンジンウォークでずんずん歩いています。そのニンジンジンをつかまえて食べようとウサギたちが後を追いかけます。あの手この手でなんとかつかまえようとしますが、するりとかわされ…。さて、無事ニンジンジンをつかまえることはできるのかな?

絵本/5〜6歳から

いぬのにっちゃん はるとなつ

あきくさ あい 作・絵

パイインターナショナル ¥1450

春から夏にかけては草花が生き生きとし、虫などの生き物も活発に動き自然の息吹を感じる季節です。この本では身近な自然を楽しむ術をたくさん紹介してくれています。この本を読んで花で遊んだり、おいしい草を食べたり、生き物と遊んだり、大いに楽しんでみませんか?

絵童話/小学低学年から

バレエ団のねこ ピンキー

N. ストレトフィールド 作、S. スーバ 絵、田中潤子 訳

のら書店 ¥1400

ピンキーは劇場のネズミ退治のためにバレエ団に雇われたネコ。でも、実はピンキーはネズミが怖いのです。だからちっとも役には立たず、いつかクビを宣告されるのではとびくびく。ある日バレリーナの目の前にネズミが飛び出して転んで怪我をしてしまいます。ネズミを見て一番に逃げ出したピンキーはクビを言い渡されてしまい…。

絵本/小学中学年から

ぼくはいったいどこにいるんだ

ヨシタケシンスケ 作・絵

ブロンズ新社 ¥1400

ヨシタケさんの発想絵本の第5弾の登場です。地図は、自分がどこにいて目的地へどのように行ったらいいかを知る上で大事なものです。自分の心の中も、地図にして書き出してみると気持ちを整理するのに役立ちそうですよね。これからどうしたいのか、大事なものはなにか、書き出してみるのも良いかもしれませんね。


新しく出た本 2023年2月

絵本/2〜3歳から

ボボンバ ボンボン

高畠 純 作・絵

光村教育図書 ¥1200

マジメな顔をしたかば。何もしません。動きません。でも、3つ数えたら動きます。1、2、3…、するとつぎのページで、ボボンバ ボンボンとかばが踊り出しました。お次はぞうです。やっぱり動きません。さあ、みんなで、1、2、3、すると、パオパオパオーンと踊り出しました。みんなも一緒に踊っちゃいましょう! 

絵本/4〜5歳から

さくらのふね

きくち ちき 作・絵

小峰書店 ¥1700

小さな山の上で寒そうに羽根をふるわすてんとうむしが1匹。でも、ふと見ると桜の花びらがちらほら舞っています。うれしくなったてんとうむしは、その花びらの一枚に乗って川を下ることに。いろんな春の花や生き物たちに出会いながらどんどん川を下り、ふもとにたどりつきました。ふもとでは桜が満開。春の喜びに満ちあふれる絵本です。

絵本/4〜5歳から

みんなのいちねん

たけうち ちひろ 作・絵

アリス館 ¥1600

5人家族の1年間の様子を切り絵で描き出した絵本。お正月、お花見、花火大会、ハロウィン、クリスマス、と楽しいことがいっぱい。やっぱりみんなで集える行事がたくさんあると幸せになりますよね。さがし絵もあって、家族みんなでワイワイ楽しめる絵本です。1作目の『みんなのいちにち』もぜひ読んでください。

絵本/小学低学年から

ぼくって、ステキ?

H. インチャン 作、L. ミョンエ 絵、おおたけきよみ 訳

光村教育図書 ¥1400

隣の席の女の子がぼくの方を見て、「すてき」ってつぶやいたんだ。えっ、ぼくがすてきっていうこと? あの子はぼくが好きなのかも知れない…。そう思った男の子はなんだかわくわくそわそわ落ち着きません。でもね、女の子がすてきって言ったのは…。可愛い勘違いに心が温かくなる絵本です。韓国の作家の作品です。

絵童話/小学中学年から

いちじくのはなし

しおたにまみこ 作・絵

ブロンズ出版 ¥1100

前作『たまごのはなし』で多くの人を魅了した、しおたにまみこさんの絵童話の第2弾が登場しました。今度の主役はいちじく。前作に登場したたまごやマシュマロが暮らすキッチンをステージに、いちじくがお話会を始めたのです。それはそれは壮大な冒険物語。でもどこか胡散臭い。でも聴く者を惹きつけてしまういちじくの不思議な話術。あなたもきっと虜になってしまう?

読み物/小学高学年から

あした、弁当を作る。

ひこ・田中 作

講談社 ¥1400

朝出かけるとき、いつものように母さんの手がぼくの背中に触れた。その時なぜだかゾクッとした。そして母さんが作る弁当がなんだか重く感じられるようになってしまった。もう母親の世話になりたくない男の子、世話をするのが生きがいの母親、そして世話をするのが母親の仕事、と言い切る父親。自立したい自分の思いと、家族の思い、その間で揺れる中学生男子の心情をリアルに描いた物語です。


新しく出た本 2023年1月

絵本/4〜5歳から

おくちのたいそう あいうえお

木坂 涼 文、スギヤマカナヨ 絵

あすなろ書房 ¥1400

マスク生活は長く続き、表情筋が固まってしまった、なんて思っている方も多いのでは? そんな時はこの絵本を開いてお口の体操をしましょう。大きく口を開けて「あいうえあいうえあいうえお、いうえおいうえおいうえおあ」と声を出してみましょう。お口も心もすっきり。免疫力アップにもいいかも?

絵本/3〜4歳から

あずきの あんちゃん ずんちゃん きんちゃん

とみながまい 文、植垣歩子 絵

福音館書店 ¥1000

お手玉がほつれて、あずき三きょうだいがころがり出ました。上から、あんちゃん、ずんちゃん、きんちゃんです。あんちゃんはあんこになりたい、ずんちゃんは大豆になりたい、きんちゃんはのんびり暮らしたい、とそれぞれ夢がありました。上の二人は夢を叶えたい、と早速外の世界へ飛び出して行きましたが…。

絵本/4〜5歳から

リッランとねこ

I. アロセニウス 作・絵

ひしきあきらこ 訳

徳間書店 ¥1600

ある日、リッランはとても大きな猫に出会います。リッランが怖がると猫は優しく「ぼくの背中にお乗りなさい」と言いました。リッランが背中にまたがると猫は走り出しました。その早いことと言ったら…。にわとり、ぶた、あひる、と色々な動物に出会いながらの大冒険。そして最後には? なんと1909年にスウェーデンで出版された絵本です。

読み物/小学中学年から

エツコさん

昼田弥子 作、光用千春 絵

アリス館 ¥1400

エツコさんは、時空を行ったり来たりできるのです。ふと子ども時代や学生時代に戻ったり、今の時代に戻ってきたりと自由自在なのです。いわゆる認知症のエツコさんと、彼女と関わりを持つ5人の小学生の日常を描いた物語です。認知症を重くならず軽やかに、そしてとても優しい目線で描いています。読後には心が暖かい思いで満たされます。

読み物/小学中学年から

英語で読める「おおきな木」

S. シルヴァスタイン 作・絵、村上春樹 訳

あすなろ書房 ¥1800

原作は1964年にアメリカで出版され、日本語に翻訳されたのは1976年。初めは本田錦一郎訳でしたが、2010年に村上春樹さんの新訳で再登場したこの絵本。成長をしていく一人の男の子と一本のりんごの木の関わりを描いたとても深い内容の本です。この度そのバイリンガル版が出ました。自分なりに訳してみるのもおもしろいかもしれませんね。

読み物/小学中学年から

しごとへの道

鈴木のりたけ 作・絵

ブロンズ新社 ¥1300

人気の絵本『しごとば』シリーズから読む『しごとば』が誕生しました。パン職人、新幹線の運転士、研究者の方に実際に取材をし、小さい頃からどのような道筋をたどってその職業にたどりついたのかが、丁寧にそしてユーモアを交えながら描かれています。自分の進路に悩む若者たちへのエールのような一冊。悩んでも迷っても大丈夫! きっと君の道がある!


新しく出た本 2022年12月

絵本/3〜4歳から

パンダのがらをなんにする?

おおのこうへい 作・絵

PHP研究所 ¥1400

パンダはなんといっても白と黒の柄が絶妙に可愛いですよね。でも、同じ白黒でも柄が変わったらどうだろう。例えば、シマシマとか、水玉、うずまきにスーツ柄(?)などいろんな柄のパンダが登場します。あなたはどの柄がお好みですか? やっぱりいつものパンダが一番かな。

絵本/4〜5歳から

どうぶつ どっちからよんでも たぶん ぶた

本村亜美 文、高畠 純 絵

絵本館 ¥1400

この絵本の作者本村亜美さんは回文の名人。今までに出た絵本は長めの回文でしたが、今作は動物しばりで短い回文の作品です。短文だけに単純明快! 高畠さんの絵がユーモアたっぷりでベストマッチ。思わずクスッと笑いが起きますよ。

絵本/4〜5歳から

カレーは あとのおたのしみ

シゲタサヤカ 作・絵

えほんの杜 ¥1540

雲の上に住むカミナリたちの元へ地上から吹き上げられた一枚のチラシに「おいしいカレーの店」と書いてありました。「カレーって何?」、カミナリたちは地上におりることに。でもお店で注文しても、「カレーはあとのお楽しみ」と店の主人はなかなかカレーを出してくれません。その訳とは?

絵本/5〜6歳から

ちいさなちいさなヤクのガーティ

L. フレイザー 文、K. ヒンドリー 絵、三原 泉 訳

岩崎書店 ¥1600

ヤクは毛がふさふさした牛みたいな大きな動物です。でも、ガーティはとても小さくて、そのことをいつも気にしていました。早く大きくなりたいとあれこれ努力するガーティ。でも、そんなガーティが小ささを活かして大活躍する場面がやってきました。がんばれガーティ。

絵本/小学校低学年から

ゆきのげきじょう

荒井良二 作、絵

小学館 ¥1600

お父さんが大事にしていた本を破いてしまった男の子。どうしたらいいのかわからないまま、スキーをはいて一人出かけて行きますが、考えごとをしながら滑っていたので、雪の窪みに落ちてしまいました。そこで男の子が見たのは不思議な不思議な雪の劇場でした…。透明感のある儚げな絵が魅力の絵本です。

読み物/小学校低学年から

モンスターホテルでうたいましょう

柏葉幸子 作、高畠 純 絵

小峰書店 ¥1400

町外れにあるくずれそうなビル。ここはモンスターだけが泊まれるホテルなのです。今日のお客さんは透明人間の団体。なんでも「モンスター合唱コンクール」に出るために泊まりに来たらしいです。でも、みんな風邪をひいて声が出ないんですって。そこで、喉に効く薬を作れる魔女を探すことになったのですが…。シリーズ23作目です!